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「あの…
Aさん。」
「!
は、はいっ?」
今日のところはと佳奈さんと廉くんが帰り支度を始めて、みんなで玄関まで向かっている時。
後ろからひっそりと声をかけられた。
「Aさんって、呼んでもいいですか?
…なんか、お姉ちゃんとか…まだ恥ずかしくて。」
「う、うん!全然大丈夫!!好きに呼んで!「おい!」でも「なぁ!」でも、何でも…!
…えと……これからよろしくね…。
廉、くん。」
「はい。」
神さまが直々に作ったんじゃないかなってぐらい、綺麗な顔。
漫画みたいに綺麗に口角を上げて、微笑んでくれる彼。
そこから最後の挨拶もしたはずだけど、もうそんなの断片的にしか頭に残ってない。
体がふわふわしてるような感覚のまま、自分の部屋に戻る。
「『お姉ちゃん』……くぅ〜〜〜〜〜〜〜!!!
あかん、鼻血出る…!」
たった一言、『お姉ちゃん』ってゆうワードだけでこのダメージなのに、私これから無事に生きていけるの…?
砕けた腰が元に戻るまで、暫くドアにもたれかかったまま、放心状態になってしまった。
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ながちぇ担ティアラ - すごい面白いです! 更新楽しみにしてます!! (2020年4月26日 3時) (レス) id: b4d5e7e24c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すん | 作成日時:2019年8月30日 12時