Oh my brother!【R.N】 (ページ19)

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・〈side REN〉ページ19

「姉になるゆーたかて、いきなり知らん女と一緒に住むとかやり辛いこととかあるかも知らんけど…姉ちゃんのこと、頼むな。」

眉毛を八の字にして歯を見せて笑う大毅さんを見てると、Aさんのことほんまに大事に思ってることが容易に伝わる。

「まぁ、ええ歳したオバハンや思って、緊張なんかせんと気楽にしたらええよ！姉ちゃん、男みたいなサバサバした性格しとるし、オッサンと住んでるって思っててもええかもな！」

「誰がオッサンや。」

地を這うような低い声とともに、ゆらりとAさんが立っていた。

「いや、ほんまうちの姉ちゃんべっぴんやろぉ？芸能人にも負けてないやろぉ？」

「やかましい！もう手遅れや！」

「あぁ！それまだ食ってるから！！下げんといて～！」

目の前で繰り広げられる兄弟喧嘩。

この二人と、兄弟…

大毅くんみたいなお兄ちゃんができるのは、嬉しいと思える。

じゃあ、Aさんは…？

大毅くんみたいにいい人そうやけど、大毅くんみたいに『嬉しい』とは簡単に思えてない自分がおって。

悶々とした気持ちで二人を見ていた。