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早く終わらないかと、チラチラ時計を見ながら受ける講義。
普段は周りと同じように真剣にノートをとるけど、今日はなかなか集中出来ない……。
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教授「はい、じゃあレポート来週までに提出するように」
教授のその一言で、しんとしていた部屋の緊張が解けてちらほらと立ち上がる生徒達。
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急いで荷物をトートバッグにまとめて席を立った私を、前に座った慧ちゃんが不思議そうに振り向いた。
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慧「A、今日急いでんね。何かあんの?」
A「あ、うん………涼介くんの模試の結果、」
トートバッグを肩にかけながらそう答えると、あー、と納得のしたように頷いた。
慧「いい感じに伸びてんでしょ?点数にも出てるといーね」
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行ってらっしゃい、というようにゆるゆると手を振る慧ちゃんに返すように手を振って、半ば走るように教室を飛び出した。
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A「……………あ、」
涼介くんの家に向かう途中、小さなケーキ屋さんの前で足を止める。
A「ご褒美……」
“20点の沼から脱出出来たら”
なんて、涼介くんはふざけたように言ってたけど。
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A「頑張ってたし………きっと大丈夫だよね」
可愛らしい外観のそのお店に、招かれるように足を踏み入れた。
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A「わあ……可愛い」
踏み入れた先のショーウインドウには、可愛らしいケーキがずらりと並んでいる。
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チーズケーキ、チョコレートケーキ、ミルクレープ………
A「モンブラン…………あ、」
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たくさんのケーキの中で目に止まったその小さなケーキ。
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A「すいません、これください」
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真っ赤なイチゴがたくさん乗ったタルト。
箱に入れてもらったそれを崩さないように、涼介くんの家へ急いだ。
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夢美 - すっごいおもしろいですよ!大変だと思いますけど無理しない程度に更新頑張ってくださいませ!凄くこのお話大好きデス! (2017年5月22日 22時) (レス) id: 547aff41c6 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPっ子 - 私的にいのちゃんと付き合ってもしいなぁ〜(・o・)これからも頑張って下さい! (2017年1月14日 21時) (レス) id: f317dd3713 (このIDを非表示/違反報告)
咲密 - お話の作りがお上手で大好きです! (2017年1月14日 20時) (レス) id: 3a74ab0a8d (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - この小説大好きです!!これからもがんばってください!! (2016年12月28日 21時) (レス) id: ed0e5b805a (このIDを非表示/違反報告)
蘭蘭蘭世 - ちゆうさん» ほんとですか!!やった〜(*^^*)嬉しいです! (2016年12月21日 23時) (レス) id: e905434a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゆう | 作成日時:2016年11月23日 20時