サイレント・キス〔 Ryosuke.Y 〕

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焼きそば、アイスクリーム、フルーツジュース



お化け屋敷に、劇の宣伝









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あちこちに散らばるカラフルな看板に、可愛らしい恰好をした学生さんたちがたくさん。







来るまでは少し緊張していた気持ちも、だんだんと楽しそうなその雰囲気にのまれていく。









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慧｢すーげ、女子高生ナメてたわ。

かわいー子たくさん居んね｣







A｢ちょっと……やめてよ｣








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早くも目を輝かせた慧ちゃんが、嬉しそうにキョロキョロと周りを見渡す。









いつもより少しお洒落をして、肩に下げたショルダーバッグから携帯を取り出して画面を付ける






時刻は11時を回ろうとしていて









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“11時に校門で待ってて。抜けて迎え行く”








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昨日、彼から送られてきたそのメッセージを思い出して、






そわそわとその姿を探した。









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慧｢Aー？行かねぇの？｣









もう既に数歩前を歩き出した慧ちゃんが、こちらを振り返る。








A｢んー………そろそろ涼介くんがお迎えに来るはずなんだけど、｣









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この人混みじゃなあ……







精いっぱいに背伸びをするも、それらしき人は見つけられない。









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慧｢連絡入れとけば？中入っとこーよ｣









お前すぐ迷子になんだから、ってぐいっと腕を引かれてよろけた時、









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｢あー！！あれじゃね！？

………！？！？なあ、男もいる！！！｣




｢えっ………これどうするの？｣







｢お姉さん、ちょっとご同行願いますよ｣









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ピピーッと大きく鳴った笛の音と共に、私と慧ちゃんの前に立ちはだかった3つの影。






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