32.二人に流れる沈黙──side安室 ページ32
*
『………コナンくんは本当によく見ているんだね。』
コナン「……最初に戻るけど、どうしてAお姉さんのこと調べてるの?」
本当、手強いなこの子は……
まあ、適当にはぐらかしたところで引き下がってくれるような子じゃないのは最初から承知の上だけど。
『……仮に僕が彼女のことを調べていたとして、その理由を君に言う必要なんてどこにもないよね?』
そう、目をジッと見つめ返すと今度はコナンくんが押し黙る番だった。
本来ならまだほんの小学生の子に大人気ないんだろう。
でも、この子は違う。
コナン「安室さんなら知ってるよね。興味を持ったらどんなことでも調べるって……」
『……ああ、君は確かにそうだったね。』
見えない何かが二人の間を流れる。
お互い引くに引けない、そんな沈黙のを破ったのはお店のドアが開くベルの音だった。
蘭「あ〜〜!!コナンくん、やっぱりここにいたのね!」
園子「安室さんこんばんは〜♡」
ポアロに入ってきた制服姿の女の子二人。
げっ、とした表情をしたコナンくんはあっという間に二人に囲まれる。
蘭「こんな時間まで外に出てちゃダメでしょ?」
コナン「えぇ〜、まだ18時だよ?」
さっきと打って変わって、子供みたいに困った顔をする。
園子「うるさいわねガキンチョ!!さっさと帰るわよ…って、あんたアイスコーヒーなんか飲んでんの!?生意気すぎるっ!」
コナン「わ、わかった!すぐ帰るから蘭姉ちゃん先行っててっ!」
蘭「も〜!早く帰ってきてね?」
お邪魔しました〜なんて、二人は店を出て行った。
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作者名:ぺんぎん | 作成日時:2018年5月22日 17時