嘘つきラバー〈安室透.降谷零〉 (ページ30)

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30.気になることページ30

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「な、何言ってるのコナンくん…(笑)好きとかそうのじゃなくて…っ！」

コナン「じゃあどうして気になるの？」

それは……

「安室さんって毛利先生のお弟子さんなんだよね？探偵って怪我したりすることあるのかなって……」

コナン「怪我？…………さぁ、もしかしたら怪我してしまうこともあるかもしれないけど……安室さんが怪我してたの？」

「や、ちょっと気になっただけなの！特に意味はなくて……」

不思議そうに私を見つめる瞳。

子どもなのに話しているとそういう感じが全くしなくて、何でも見透かされているような気がしてならない。

コナン「……安室さんの話は置いといてさ、ボク、Aお姉さんのお話聞きたいなぁ」

「私の話？」

コナン「うん。どうして記者さんになったとか、この前話してた幼馴染の話とか！」

この前話してた幼馴染の話……

コナン「ほら、ボク小五郎のおじさんの所でお世話になってるから行方不明になった幼馴染の情報が入るかも！」

そっか…！！

毛利先生に頼んだら探してくれるかも！

コナン「その人名前はなんていうの？」

コナンくんの身長に合わせて屈んで、口を開いた時だった。

遮るように鳴り響く私のスマホ。

ごめんね、とコナンくんに断ってスマホの画面を見ると

全く知らないアドレスからのメールが。

それも、内容はさっき記者倶楽部に送られた手紙と同じく【6月1日】としか書いていなかった。

コナン「……Aお姉さん？どうしたの？」

「え？……ううん、何でもないよ。えっと名前だったね……」

何でもないようにカバンにスマホを直すと、今度は何かに気づいたコナンくんがハッと血相を変えた。

コナン「Aお姉さんごめんっ、また今度っ！！！」

「え、ちょっ！？コナンくん！？」

コナンくんはそれだけ言うと、急に反対方向へ走って行ってしまった。

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