24.大人気の安室さん ページ24
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安室さんいるよ〜!!!
なんて、キャッキャとした女子高生に私の声はいとも簡単に掻き消された。
女子高生に呼ばれると、安室さんは作業を止めて彼女たちが座った奥のソファー席へ。
◇「この前お店来たのに安室さんお休みだったよね?いい加減シフト教えてよ〜〜」
『教えたら毎日会いに来てくれるの?』
安室さんの言葉にキャー!!と甲高い声を上げて盛り上がる女子高生たち。
『なんて……学業に支障をきたさない程度に会いに来てくれたらそれだけで十分だよ。』
ふっと穏やかな笑みを浮かべればもう瞬殺。
みんないつものでいいかな…なんて、彼女たちの好みを把握している所がまたポイントが高い。
梓「安室さん、ものすっごくJ Kから大人気なんですよ。」
最近は安室さん目当てで来る人も…
カウンターの向こうから小さな声で梓さんが囁くようにして言う。
こうして女子高生の相手をしている安室さんを見ていると涼子も騒いでるだけあってやっぱりすごい人気なんだと実感する。
「カッコいいですもんね、安室さん。」
そりゃあんな完璧なルックスだし、おまけに甘いマスク、ベビーフェイスときたら…
誰もが放っておかないでしょ。
梓「でも人気すぎるが故に大変なんです。この前なんてただの買い出しなのに私と安室さんがデートしてるだなんてネットで炎上騒ぎに!!今の時代どこで誰が見てるかわからないですからね…!」
え、炎上?
安室さん絡みで炎上するの?
彼のファンはどれだけいるんだか……
恐ろしくて聞けない。
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作者名:ぺんぎん | 作成日時:2018年5月22日 17時