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03.午前０時、日本橋 ページ3
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コンビニでビニール傘と夕飯にと極力カロリーが低そうなサラダパスタを買って、店内を出た頃には雨は本降りになっていた。
天気予報じゃ雨なんて一言も言ってなかったじゃない。
そんなことを頭でブツブツ文句言って、雨が降る真っ黒な空に傘を差した。
終電の時間が間近に迫る。
電車のアプリでそう分かった途端、足早に歩く。
本社から自宅のアパートまで電車で20分。
歩けばまあ、結構時間がかかってしまう。
もう時計は丁度０時を指している。
明日から早速社会部へ移る。
少しでも早く寝たかったのに。
家に着いたら速攻化粧落としてサラダパスタ食べて、お風呂入って、それから明日の……
なんて、考え事をしている時だった。
日本橋のど真ん中、横たわるような黒い物体が目に入った。
………なに？
不審に思いながらも恐る恐る近づくと
��それ��はすぐにハッキリした。
────人だ。
遠くからは黒い物体だと思っていたが、グレーのスーツに身を包んだ金髪の男の人が橋にもたれ掛かって座り込んでいた。
ただの酔っ払い、だよね。
………しんで、ないよね？
突如嫌な予感が脳裏を走る。
水が跳ねることなんて気にもせず、座り込む男性に駆け寄った。
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作者名：ぺんぎん | 作成日時：2018年5月22日 17時
