嘘つきラバー〈安室透.降谷零〉 (ページ13)

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13.＂あむぴ＂ページ13

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「これは……ボウヤが？」

「ううん。たまたま通りかかったここのお店のお兄さんがお姉さんをここまで運んでくれたんだよ。その応急処置も、ね。」

フッと微笑んだその表情は
やけに大人びて見えた。

ここのお店のお兄、さん？

「ここって一体……」

「ポアロっていう喫茶店だよ。ここはそのお店のバックヤード。」

ポアロ。

ポアロ……

まだズキズキする頭じゃ全く思考回路が回転しない。

……ポアロって

＂────涼子「Aって確か米花町に住んでたよね？」＂

米花町……

確かさっき涼子が……

『コナンくん、彼女の容態はどうだい？』

穏やかで、落ち着いた声にそっと顔を上げると

お店のエプロンを着けた端正な顔立ちの男性が顔を出した。

コナン「今さっき目が覚めたところだよ。ね、お姉さん。」

『大丈夫ですか？気分悪くないですか？』

金髪、褐色の肌。

透き通るような碧眼
その屈託の無い瞳が私を心配そうに見つめた。

『恐らく軽い脳震盪だと思います。僕が出来る範囲の処置はしたんですが……念のために病院へ行った方がいいかと。』

＂────涼子「なんとそのポアロのウェイターさんね、もうほんっとに超絶カッコいいの！！！！！」＂

『よろしければ病院までお送りしましょうか？』

＂────涼子「今時こんな金髪似合う人いないよね～」＂

ここのお店のお兄さんって言ってたよね……

ってことは、彼が涼子の言っていた……

「あむぴ……」

『……はい？』

「……え？」

………………は？

……な、何言ってんの私！？

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