__ JK ページ11
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居酒屋に着いて、Aに電話をかけるけど繋がらなくて。
ああもう、と店の中に入ってAを探すことにした。
テーブル席やカウンターにはいなかったから、奥にある畳の個室なんだろうと入口に並べられた靴を見ていくと、Aのパンプスを見つけた。
ついでに一緒に並んでいる何足もの男物の靴に苛立ちを覚えながら襖を勢いよく開けると、中にいた数人の男女の視線が一気に俺に向いた。
「……えっ、誰！？」
「まだ男いたの！？…やばいめっちゃイケメン」
そんな戸惑いの声も聞こえないフリをして、Aを探していると。
HY「あ！うさぎくん！！来てくれたーー」
部屋の端でハユンさんがまるで神様でも見るみたいな顔をして俺にブンブンと手を振る。
Aは、と言いかけて、ハユンさんの側で丸くなっているその姿を捉えた。
そしてずかずかと上がり込んで真っ先にAの元に向かう。
JK「A？俺だよ、分かる？起きて」
顔にかかった髪の毛をそっと掻き分けながらそう声をかけると、閉じていた目がゆっくり開いた。
「あ…ぐう。あれ、なんでここにいるの？」
ぐう、なんて初めて呼ばれたんだけど。
なんか子どもみたいで恥ずかしいけど、Aに呼ばれるなら悪くもないな、なんて。
JK「迎えに来たんだよ。早く帰ろう」
そう言ってAの手を引き体を起き上がらせると、その勢いのまま俺の首に腕を回してくる。
それを見た周りの男女から何かよく分からない悲鳴のようなものも聞こえたけれど、無視無視。
ていうか俺の彼女なんだから、当然だっての。
「うん、帰るー」
JK「立てる？」
「うん、」
俺に掴まらせたまま立ち上がって、部屋を見渡す。
そしてAの側にいた男に目を向け、あえて見せつけるようにAを抱き寄せた。
JK「Aは俺が連れて帰りますね。彼氏、なんで」
だから持ち帰るなんてバカなこと考えないでくださいね。
その気持ちを視線に込め、ぺこ、と軽く頭を下げて部屋を出た。
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おけ(プロフ) - このお話ほんっとに好きで一気読みしちゃいました！ドキドキします！ (2021年12月24日 11時) (
レス) @page26 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
Sai*(プロフ) - haruさんこんにちは、初めまして！なのかさんのおすすめでこちらにお邪魔したら、まんまとドストライク過ぎて番外編まで一気見してしまいました！！語彙力なくて伝え切れないのですが、好きですの一言に尽きます。他の作品も読ませていただきますね！ (2021年5月29日 12時) (レス) id: dc816130a5 (このIDを非表示/違反報告)
二足歩行のアザラシ(プロフ) - 久々の更新びっくりしました！！本当に大好きなお話なので、通知来た時舞い上がりましたw (2020年8月23日 13時) (レス) id: 56c49b1c87 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - うらんさん» はい、私も休みます← あけましておめでとうございます！いつもお話を見てくださってありがとうございます(*^^*) (2019年1月12日 17時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
うらん(プロフ) - はい、会社、休みます（＾ω＾）あけましておめでとうございます！ (2019年1月11日 22時) (レス) id: 8aa16147ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2018年12月22日 21時
