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JN「…Aちゃん」
「はい…」
JN「好きです。俺と付き合ってくれますか？」
「っはい…！」
はあっと大きく息を吐いて、よかったと両手で顔を覆うジンくん。
そんなジンくんを見て、私も笑顔がこぼれた。
今まで大した目標もなく、ただ親の言うがままにそれなりにいい大学に入って、なんとなく消化するように毎日を過ごしていた。
そんな何の変哲も無い色の薄い日々に、ジンくんは光を与えてくれた。
JN「Aおいで、怖くないから！」
「や、やだ！絶対乗らない！」
JN「もージェットコースターは乗れるのになんで観覧車はだめなのかなー？」
「ゆっくり高いところに行く方が嫌なの！風で揺れるのも怖いし…」
JN「15分間2人きりだよ！？ねえ乗ろうよー！」
頑なに観覧車に乗りたくないと言う私の手を無理やり引いてゴンドラに乗せられて。
蹲る私の手を握って、怖さから気を逸らせるように話をし続けてくれた。
気付いたら強張っていた表情が和らいでいて、今でも観覧車を見ると怖かった記憶よりもジンくんがずっと笑わせてくれた思い出が残っている。
あ、でもジンくんはお化け屋敷が大の苦手で。
私も苦手なんだけど、一緒に入ってみた時は襲ってくるお化けや仕掛けなんかよりもジンくんのリアクションに驚いて私たちだけ人一倍騒がしかったなあ。
それからもう二度とお化け屋敷は入らないでおこうねと2人で決めたね。
「…学校さぼりたいなあ」
JN「俺も会社休みたいなあ」
「ジンくんはだめだよ。行かないと」
JN「じゃあAも行かないと」
「……はあい」
そう返事はするものの、ジンくんに抱きついた腕は離せなくて。
まだ離れたくないな、こうしてずっと一緒にぬくぬくと布団にくるまっていたいなって、頭の中はそればかりで動く気になれない朝。
私もジンくんも一人暮らしだったから、気付いたら半同棲みたいな形になっていた。
ジンくんの家からだと大学まで少し遠くなっちゃうけど、少しだけ早起きをして、朝ご飯を作ってみて、いってらっしゃいとスーツ姿のジンくんを見送る朝が好きだった。
そんな風に付き合って2年近くが経った頃、私のお腹の中に小さな命が宿っていることを知った。
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ひなぴ〜 - このお話ものすごくキュンキュンするぅ！これからもガンバってください！ 応援してます！！ (2019年9月28日 22時) (
レス) id: 26489886b1 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - nanatyn27さん» お返事遅くなりすみません！！せっかくフォローして頂いたのに、何も更新していなくてごめんなさい（ ; ; ）フォローありがとうございます（ ; ; ） (2019年9月26日 13時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
nanatyn27(プロフ) - 超今さらなんですが、このお話が急にすごく読みたくなったのでツイッターフォローさせていただきたいので許可お願い致します泣 @___tae178cm です！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: 9661676326 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 凛音さん» 全てが温かい凛音さまのコメント…ありがとうございます（ ; ; ）そういえば私、自分で書いときながら結婚まで2年くらい間があったことすっかり忘れてました（笑）貴重なご意見ありがとうございます(*^^*) (2019年7月26日 22時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - はおぺんさん» わあもったいないお言葉です……ありがとうございます（ ; ; ）私も3歳児テテお気に入りです（笑） (2019年7月26日 22時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2019年3月12日 20時
