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『テヒョン、去年来た時よりすごくお喋り上手になってるわね』
テヒョンを抱えてシンクで手を洗わせていたお義母さんが、感心したようにそう言う。
「はい、毎日みるみる成長していくみたいで。ちょっと寂しいくらいです」
分かる分かる、と小さく笑って、私の向かいに腰を下ろしたお義母さんは、ふうと息をついた。
『もう4年なのね』
「……はい、」
今日、ジンくんの実家に来た理由。
それは今日がジンくんの命日だから。
もう臨月に入って、予定日まであと少しという時だった。
ジンくんが事故に遭ったのは。
「ジンくんまだ会社？」
JN「うん、今から出るとこ。ごめんね遅くなって。飾り付けもう終わった？」
「とっくに終わったよ。ずっと家にいるの暇なんだもん」
JN「あはは、そうだよね。じゃあ急いで帰るね！いい子にして待ってるんだよ〜」
「もう、またそうやって子ども扱いする」
クリスマスも終わり、世間が年末年始に向けてまた慌ただしくなる頃、私たちは一足遅いクリスマスを迎えていた。
理由はクリスマスにジンくんが出張に行ってしまったからなんだけど、よりによってクリスマスに行かせるなんてバカだのなんのってブツブツ文句を言っていたジンくんを思い出して一人笑みが漏れた。
ケーキは買ってくるからAは部屋の飾り付けをしててとジンくんから言われて、暇だったからすごく気合を入れて飾った。
ついでにクリスマスらしい料理も携帯の画面と格闘しながらたくさん作った。
ジンくんびっくりするかな、早く帰ってこないかな。
そうやって対して興味のない年末特番のテレビなんかを見てずっと待っていたけれど、会社を出ると電話があってからしばらく経ったのにジンくんはまだ帰って来なくて。
「パパ遅いねぇ」
もう帰ってきてもいい時間なのに、と今にも生まれてきちゃいそうなくらい大きくなったお腹を撫でながら一人呟いた。
カーテンを開けて窓の外を見ると、前日から降り続いた雪が辺り一面を白く染めていて、わぁと思わず声を漏らす。
「………」
耳に当てた携帯からは、無機質なコール音が続くばかりで。
この電話が繋がることも、ジンくんの声を聞くことも、もうなかった。
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ひなぴ〜 - このお話ものすごくキュンキュンするぅ！これからもガンバってください！ 応援してます！！ (2019年9月28日 22時) (
レス) id: 26489886b1 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - nanatyn27さん» お返事遅くなりすみません！！せっかくフォローして頂いたのに、何も更新していなくてごめんなさい（ ; ; ）フォローありがとうございます（ ; ; ） (2019年9月26日 13時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
nanatyn27(プロフ) - 超今さらなんですが、このお話が急にすごく読みたくなったのでツイッターフォローさせていただきたいので許可お願い致します泣 @___tae178cm です！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: 9661676326 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 凛音さん» 全てが温かい凛音さまのコメント…ありがとうございます（ ; ; ）そういえば私、自分で書いときながら結婚まで2年くらい間があったことすっかり忘れてました（笑）貴重なご意見ありがとうございます(*^^*) (2019年7月26日 22時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - はおぺんさん» わあもったいないお言葉です……ありがとうございます（ ; ; ）私も3歳児テテお気に入りです（笑） (2019年7月26日 22時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2019年3月12日 20時
