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お花屋さんに向かって歩いて行っていると、立ち並ぶ家やお店、流れる川に通る風も全てがすっと体に馴染んでいくような不思議な感覚になる。
すうっと澄んだ空気をいっぱいに吸い込んで、空を見上げた。
…ジンくんもこの景色を見て育ったんだよね。
『いらっしゃい。久しぶりねAちゃん、テヒョン』
テヒョンが自分で選んだ花を手にインターホンを押すと、中から女性が出てきて微笑みかける。
年齢よりもずいぶんと若く見える、綺麗な女性。
そっくりってわけではないけれど、笑った時の口元とかがジンくんとよく似てる。
……久しぶりに会う、ジンくんのお母さんだ。
『ずっとお伺いできなくてすみませんでした。ほらテヒョン、ご挨拶は？』
TH「こんにちはっ」
『ふふ、こんにちはテヒョン。大きくなったねぇ』
よしよしとテヒョンの頭を撫でるお義母さんに、ひひ、とテヒョンの口元も緩む。
上がって、と促されて入った家の中は、久しぶりに見てもやっぱり広くて。
ジンくんちって本当に裕福なんだよなって改めて思う。
付き合っていた頃ジンくんは一人暮らしをしていたし、家がお金持ちなんて雰囲気これっぽっちも醸し出してなかったもん。もちろん、いい意味でね。
TH「おばあちゃん！みてみてぇ、これててがえらんだおはななのー」
『あら、テヒョンが選んだの？可愛いお花だねぇ。飾っておこうか』
会うまではピンときていなかったテヒョンも、顔を見たら思い出したのか、すぐにおばあちゃんおばあちゃんとくっついて。
持ってきた花を花瓶に生けるところまで、ついて行って一緒にさせてもらっている。
私の両親は学歴だとか世間体だとか、そういうものを特に重視する人で。
だからこそ大学生の時に妊娠して、両親の言うことも聞かずに結果的に退学してテヒョンを生んだ私はもう勘当されている。
だけどジンくんのお母さんだけは、いつも温かく私を迎えてくれて、本当の娘のように接してくれた。
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ひなぴ〜 - このお話ものすごくキュンキュンするぅ！これからもガンバってください！ 応援してます！！ (2019年9月28日 22時) (
レス) id: 26489886b1 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - nanatyn27さん» お返事遅くなりすみません！！せっかくフォローして頂いたのに、何も更新していなくてごめんなさい（ ; ; ）フォローありがとうございます（ ; ; ） (2019年9月26日 13時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
nanatyn27(プロフ) - 超今さらなんですが、このお話が急にすごく読みたくなったのでツイッターフォローさせていただきたいので許可お願い致します泣 @___tae178cm です！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: 9661676326 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 凛音さん» 全てが温かい凛音さまのコメント…ありがとうございます（ ; ; ）そういえば私、自分で書いときながら結婚まで2年くらい間があったことすっかり忘れてました（笑）貴重なご意見ありがとうございます(*^^*) (2019年7月26日 22時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - はおぺんさん» わあもったいないお言葉です……ありがとうございます（ ; ; ）私も3歳児テテお気に入りです（笑） (2019年7月26日 22時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2019年3月12日 20時
