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TH「あーるーこぉーあーるーこぉーてーてはーげーんきー」
微妙に音の外れた可愛い歌声。
背中に背負った小さなリュックは、特に何も入っていないんだけどお出かけするときの必需品。
そして、私の真似をして欲しがったニット帽。
被りたがるけど、すぐ脱ぎたがる。
今はまだ大人しく被ってるけど、たぶんあと少ししたらすぐえいって脱ぎ捨てちゃうんだろうななんて、ぶんぶんと揺らされる繋いだ手を見ながら微笑んだ。
TH「ままきょうでんしゃ？」
「ううん。今日はバスに乗って、それからお買い物」
TH「えぇ、テテでんしゃがよかったなぁ」
「電車はまた今度行こうね」
ホソクくんがお出かけするときにいつも電車に乗って連れて行ってくれるから、最近すぐ近くのスーパーに行く時でも電車？と聞いてくるようになって。
歩こう歩こうなんて元気に歌っていたくせに、電車がよかったと口を尖らせるテヒョンに笑みがこぼれた。
TH「あ！ホソクヒョン！」
「え？」
買い物も済ませて、そろそろ帰ろうとしていた時、テヒョンがそう叫ぶ。
その指差す先を見れば
「…っ、」
ホソクくんと、その腕に抱きついて歩く綺麗な女の人がいて。
それを見た瞬間、なぜか心臓がきゅっと掴まれたような感覚になった。
当然のことなのに。
ホソクくんにそういう女性がいたって何も不思議じゃない。
むしろ普通なんだ。
私みたいな女と一緒にいることの方が、間違いだったんだ。
こんな簡単なことに、今さら気付くなんて。
TH「ホソクヒョーン！」
「あ、だめっ」
いつもみたいにホソクくんの元に走っていこうとするテヒョンの手を慌てて掴んでそれを阻止すれば、テヒョンがきょとんとした顔で私を見つめた。
TH「？なんでだめなの？」
「…、今日はホソクヒョンと遊ぶ日じゃないでしょ？」
TH「でもホソクヒョン、あそこにいるよ」
「うん、でも……今日は帰ろう？おうち帰ったらヨンタンの絵本読んであげるから」
TH「…わかったぁ」
しゅんとするテヒョンの頭を撫でて、ごめんね、と小さく呟く。
どうして心臓が掴まれたような感覚になるのか、どうしてちくりと胸が痛むのか。
その答えを探るのも、向き合うのも、まだ私には出来なかった。
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ひなぴ〜 - このお話ものすごくキュンキュンするぅ！これからもガンバってください！ 応援してます！！ (2019年9月28日 22時) (
レス) id: 26489886b1 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - nanatyn27さん» お返事遅くなりすみません！！せっかくフォローして頂いたのに、何も更新していなくてごめんなさい（ ; ; ）フォローありがとうございます（ ; ; ） (2019年9月26日 13時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
nanatyn27(プロフ) - 超今さらなんですが、このお話が急にすごく読みたくなったのでツイッターフォローさせていただきたいので許可お願い致します泣 @___tae178cm です！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: 9661676326 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 凛音さん» 全てが温かい凛音さまのコメント…ありがとうございます（ ; ; ）そういえば私、自分で書いときながら結婚まで2年くらい間があったことすっかり忘れてました（笑）貴重なご意見ありがとうございます(*^^*) (2019年7月26日 22時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - はおぺんさん» わあもったいないお言葉です……ありがとうございます（ ; ; ）私も3歳児テテお気に入りです（笑） (2019年7月26日 22時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2019年3月12日 20時
