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JW「で?どんな人?いくつ?同じ会社の人?」
捲し立てるように一気に質問してくるヌナに目を逸らしてはぁ、とひとつ息を吐く。
まだ肯定したわけじゃないのに、と思いつつも、こうなったら逃げられないのはこれまでの経験上分かってるから大人しく答えることにした。
HS「綺麗な人。26…って言ってたっけ。同じ会社じゃないよ」
Aさんをどんな人かと言われたら、やっぱり一番に出てくるのは綺麗な人、だった。
見た目もそうだし、中身も含めて。
JW「へぇー、年上なんだ。告白しないの?」
HS「……そんな簡単なものじゃないんだよ」
そう言うとヌナはワケありなの?とまた痛いところを突いてくる。
この人は昔から、あっけらかんとしているようで意外と周りを見てるし、いろんなことに敏感。
まあ、だからファッションの仕事なんかに向いてるんだろうね。
HS「ヌナ、俺の好きな人、子どもいるんだ」
JW「え!?」
なんとなく、隠すのは嫌で。
Aさんにはテヒョンがいて、ジンさんっていう大切な存在もあって、でも俺はそれも含めてAさんの全てが好きだから。
それにテヒョンがいることを負い目に思ったことはないし。
JW「てことは…不倫?」
HS「いや、……旦那さんは亡くなってる。…てか、結婚はしてなかったみたい」
JW「……、そっかぁ」
そりゃあなかなか、難しいね、と。
ぽつりと言ったかと思うと、突然俺の頬をパチンと両手で挟んで身を乗り出してくるから驚いて自分でも意味のわからない声が出た。
HS「なんだよ!?」
JW「まさかそれで弱気になってなんかないよね?」
HS「……、なってないよ」
JW「本当?絶対俺のものにするくらいの気持ちでいかないとだめよ。特に女性は子どもがいたりすると自分の恋愛なんか後回しにしちゃうんだから」
あまりにも真剣な顔でヌナが言ってくるもんだから、なんだか呆気にとられていると、何よ?と眉を寄せる。
HS「いや…、反対されるかと思ってたから」
俺がそう言えばヌナは一瞬きょとんとした後、ふっと表情を緩ませた。
JW「バカ。可愛い弟の恋を応援しないわけないでしょ?それに今度は本気っぽいしね」
ヌナの言う通り今までしてきた恋愛なんて本当に恋愛と呼べるほどのものかな、なんて思うほどに、今俺は真剣に恋をしていた。
HS「ありがと、ヌナ」
逃げてばかりじゃ、だめだね。
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haru(プロフ) - すーさん» そうなのですね(;o;)わたしはまだ独身のぺーぺーなのですが…そう言って頂けて嬉しいです。わたしもホソクくんめちゃくちゃ欲しいです!!笑 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 理緒さん» わーーすみませんコメントに気付いていなくてお返事が大変遅くなりました( ; ; )愛されるテテちゃんを意識して書いたのでそう言って頂けると嬉しいです(*^◯^*) (2020年8月11日 9時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 私も一人親で、子供が寂しくないよいようにと、仮面ライダーショーとか、戦隊ショーに何度か連れて行ったの思い出して、思わず感情移入(ToT)あ〜私もホソクくん欲しかったぁ(笑) (2020年8月11日 2時) (レス) id: 794e25742d (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - テテが可愛すぎます!また作品楽しみにしていますね! (2020年5月31日 15時) (レス) id: 6939d6db70 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - かおすさん» そんな!恐縮です( ; ; )ありがとうございます!頑張ります( ; ; ) (2019年2月24日 23時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:haru | 作成日時:2019年2月13日 20時