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TY「テヒョンが生まれる少し前だった。雪の積もった寒い日に、スリップした車が歩道に突っ込んで……本当、なんであの子だったんだろう……」
今でもあの日のことを思い出すと涙が出る、とテヨンさんは両手で顔を覆う。
TY「ジンくんもよくこの店に来てたの。明るくて朗らかで、本当にいい子だった。私もすっかり2人の親みたいな気持ちで見守ってたから……」
まるでその頃を思い出すように声を震わせるテヨンさんに、なぜだか俺も涙が溢れそうになって、誤魔化すように大きく息を吸った。
俺の知らないAさんと、ジンさん。
それなのに一度写真を見たせいか、不思議と幸せそうな2人の姿が想像できた。
それでも子どもの顔を見れないまま逝ってしまったジンさんも、突然大切な人を失って独り遺されたAさんもどんなに辛かっただろうと考えたら、やっぱり堪え切れなくなって。
頬に零れ落ちた雫を手で荒く拭っていると、それを見たテヨンさんが潤んだ瞳をくしゃりと細めた。
TY「でもね、Aちゃん最近よくホソクくんの話をするのよ」
HS「え、」
Aさんが、俺の話を？
TY「テヒョンがすごく懐いてて、いつも楽しそうに遊んでくれるって。ホソクくんは雰囲気が落ち着いてて優しい人だからつい甘えてしまうんだって」
HS「…っ」
……そんなの、ずるい。
Aさんはきっと今でもジンさんを愛していて、俺なんかが入り込む隙間はない。
綺麗な思い出の中で生きる人には、勝てるはずないんだ。
だけど、だけど…テヨンさんにそう話すAさんが、いつか俺を見てくれないかなんて、そんな都合のいいことを考えてしまう。
もう少し頑張ったら、Aさんの心に寄り添えたら、俺を必要としてくれるかもしれないなんて。
そんなことを考えてしまう自分が、一番ずるくて、卑怯だ。
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haru(プロフ) - すーさん» そうなのですね(;o;)わたしはまだ独身のぺーぺーなのですが…そう言って頂けて嬉しいです。わたしもホソクくんめちゃくちゃ欲しいです！！笑 (2020年8月11日 9時) (
レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 理緒さん» わーーすみませんコメントに気付いていなくてお返事が大変遅くなりました（ ; ; ）愛されるテテちゃんを意識して書いたのでそう言って頂けると嬉しいです(*^◯^*) (2020年8月11日 9時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 私も一人親で、子供が寂しくないよいようにと、仮面ライダーショーとか、戦隊ショーに何度か連れて行ったの思い出して、思わず感情移入(ToT)あ〜私もホソクくん欲しかったぁ(笑) (2020年8月11日 2時) (レス) id: 794e25742d (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - テテが可愛すぎます！また作品楽しみにしていますね！ (2020年5月31日 15時) (レス) id: 6939d6db70 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - かおすさん» そんな！恐縮です（ ; ; ）ありがとうございます！頑張ります（ ; ; ） (2019年2月24日 23時) (レス) id: 88b5764800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2019年2月13日 20時
