年下彼女はダメですか【松野千冬】 (ページ4)

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初めて松野先輩と会ってから、約半年経った。私は二年に、先輩は三年に進級。
…え？！何の進展もなし？！
仲は良くなったけど、友達っぽくなっちゃった？！
週一で告白してるんだけど…

もしや……女として意識されてない？！？！

なんてこった一大事ではないか！！！

「ん？どうした風並……うおっ！？」

私は先輩に顔を近づけけてみた。

わっかんない……どうすれば意識してもらえるの…！？

『せんぱ……いっ？！』

「どうしたんだよ急に？」

松野先輩がずいっと、もっと顔を近づけてきた。

顔に熱が集中するのが分かる。

『…………はっ！』

「？」

これだ。私が先輩を落とせない理由。
押したのはいいけど、押し返されると弱いのがダメなんだ…！！！

原因が分かったのはいいけど、解決策なくね…？

…………諦めて他の方法探そ。

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8月3日、近くの祭りに行こうと誘われた私は、集合場所でユキとアヤネを待っていた。

『遅っそぉ……ん？あそこにいるのって…』

先輩じゃない？
えっ、嘘。またあの黒い服着てる。
あれ首元出し過ぎじゃない？？？えっ…ろ

『せんぱーい！！』

「風並！お前も来てたのか！？」

『えっ、そんなに驚きます？』

松野先輩が特攻服(この前教えてもらった)を着ていて、ガタイのいい人と一緒にいるという事は…

『喧嘩ですか？』

「まぁ、そんなとこだ」

「あんま近寄んなよ、危ねぇから」と言ってどこかに行ってしまう先輩を、私は引き止めた。

『あの、あんまり無茶しないで下さいね…怪我、しちゃうから…』

私に関係なんて知ったこっちゃない。
松野先輩が怪我だらけなんて、私は心配すぎるっ！！

先輩は、一瞬驚いた顔をした後、私の大好きな笑顔を見せてくれた。

「おう、ありがとな！」

先輩に負けないぐらいの笑顔で、私は先輩を見送った。

『ユキ！アヤネ！遅い！！』

「ごめんごめん！」

「なんか奢るから許して！」

『私は心の広い人間だからな。許してやるよ』

「うっわ、なんか腹立つけどありがと」

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