【2-2】彼女こそ ページ10
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「あ!あのお方って!」
「Aさまだ!お美しい!何で黒の暴牛団の団長と結婚したんだ??」
「確か影魔法の使い手だったか?」
ギリギリと未だにチョークスリーパーをし続ける女
名をヤミ・A
世間では不思議な話として語り継がれているもので、見目麗しい容姿端麗なAがなぜ、お世辞にも清潔とは言えないヤミと結婚したのか
やれ脅迫だの、無理矢理にだのといわれている
そして魔法は影魔法ではなく正確には冥影魔法(めいえい)
影魔法の上位互換であり、影であればすべて彼女の味方、たとえあの世のものでも
「さあ?スケヒロ、何か言うことがあるんじゃなくて?」
「も、申し訳ございません…」
完全に尻に敷かれているヤミ
その謝罪に満足したのかスッと腕をほどいた
ヤミは自分の首をさすりながらボソッと言った
「怒らすとろくなことねえや…」
ドンッ!と大きな花火の音が連続して聞こえた
「ほらほらもう試験始まっちゃいますよ」
「命拾いしたな、小僧。せっかく助かった命だ大事にしろよ、じゃないと殺す!」
「え〜っ!?」
ヤミは地面に伏しているアスタに言い捨てた
そんな夫の後ろ姿にAはフフッと笑うとアスタの前にしゃがみ込み詫びた
「ごめんなさいね、怪我は?」
「な、ないっす!」
「そう、よかったわ。試験頑張りなさいね」
ふわりと笑いアスタの頭をひと撫ですると立ち上がり、ヤミの去っていったほうへ歩いて行った
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「これじゃ私もウィリアムにどやされそう」
「そん時は守ってやるよ」
「…誰のせいだと思い?」
団長席に着き座るヤミは大きな欠伸をしながらいった
「面倒くせえ、さっさと終わってくんねえかな」
「若者の未来を決める重要な試験だ、真面目にやってくれないと困るよ」
「へいへい…お前は真面目だよ」
「面白人材がいるといいわね」
魔法騎士団長はいずれも__1人で魔導士100人以上の強さを誇るという
その中の誰かが次の魔法帝となるのだ
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アニメラブ - 読んでて、ヤミさんの奥さん愛がとてもすごかったです。めっさカワイイ 続きあるかわかりませんが楽しみにしてます。 (6月21日 8時) (レス) @page19 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルザミーネミリオネア | 作成日時:2023年4月7日 3時