【第2章】魔法騎士団入団試験 ページ9
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「ちょっともう試験始まっちゃうわよ?あの人は何処??」
艶やかな黒髪を三つ編みでひとまとめにし、左肩に流している美女が眉間にしわを寄せ、所持している懐中時計を見ながら側近として着いてきている男たちに問う
「あはは…それがトイレに行くと言ったきり、帰ってこず…」
「ボソボソ……(団長はトイレが長いからね…)」
パタンッと懐中時計を閉じ、女は試験場に向かう
「あの人のことだからきっといつも通り迷子ね……いい大人が何迷ってんだか。念のために試験場を見ておきましょう」
そう言い歩く女の後ろ姿に男二人はついて行った
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一方で試験場にて
魔導士を志望しているにしては筋肉質で小柄な体格をしている少年、名をアスタ_が
___大柄な男にアイアンクロウを食らっていた
そしてこの大柄な男を探していたのが
任務に支障を来すほどの女好き、茶髪が特徴のフィンラル・ルーラケイス。希少な空間魔法の使い手である
もう一人は呪術魔法のエキスパートでありながらコミュニケーション不能の見た目が怖い、ゴードン・アグリッパ
フィンラルが受験生を殺そうとする我が団長にストップをかける
「ダメですよ、騎士団長が受験生殺しちゃ。つか、なんで試験場に下りたんですか?」
「う〇こ行ってたら迷った」
「……副団長怒りますよ」
大柄な男がフィンラルによって騎士団長ということが分かったほかの受験生たちはざわつき出した
「破壊神ヤミ・スケヒロ!?黒の暴牛の団長か!」
黒の暴牛団
手柄よりも被害額のほうが上回るならず者騎士団とされ、団員には第一副団長以外ひとりとしてまともなヤツがいないと噂されている
ヤミがアスタの寿命カウントダウンをし始めてから、1に差し掛かった時だった
「まぁ♡あなたったらさんっざん人に探させておいて…こんな所で何油を売ってるの?」
スッとヤミの背後から突如、黒い人影が現れた
するりとヤミの肩に柔らかそうな白い腕が伸び、ギュッと抱き着いた
甘い声で今にも力が抜けそうな声から、低く唸る猛獣のような声に代わるとその腕は血管を浮かび上がらせながらチョークスリーパーをかました
ヤミは思わずかけられた技にアスタの頭から手を放し、今度は自信の首に回る腕を掴んだ
「ちょちょっ!おっまえ…っ!仮にもっ旦那を殺す気かぁっ!」
「あら、そんなつもりはなくってよ」
にこやかに言いつつも力は強くなる一方である
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アニメラブ - 読んでて、ヤミさんの奥さん愛がとてもすごかったです。めっさカワイイ 続きあるかわかりませんが楽しみにしてます。 (6月21日 8時) (レス) @page19 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルザミーネミリオネア | 作成日時:2023年4月7日 3時