闇と深淵【ブラクロ】 (ページ26)

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「敵と戦いまくれる面白い仕事だよ！犯罪者だったらどれだけボコボコにしても怒られないしね」

シュッシュと拳を構えながらラックは言う

「何よりも妹に尊敬されるすばらしい職業だ。どうだ？天使だろう給料で好きなもん買ってやれるしな」

写真を見せながら鼻血を出すゴーシュ

「フィ…フィンラルさんは？」

「女の子を助けまくってモテまくる最高の仕事さ」

「「…」」

団員達から聞かされるのはあまりにも参考にならないものばかり
ノエルは本当にこの団にいて大丈夫なのか心配になってきた

「んなわけないでしょうが！この馬鹿ども！」

「「うわあああ！？Aさん！いつの間に！？」」

キッとツリ目にして団員たちの魔法騎士団の仕事の認識力に怒るA

「いい？ノエルにアスタ。よーく聞いていなさいね
魔法騎士団の仕事は、多種多様。功績が多いものにはより責任も重く、かつ重要な仕事も任されるわ。主にこれは国の関連事もそう。あなたたちみたいな新人にはまず、町のパトロールや村民たちからの簡単な依頼が主になるわ。そうそう敵対するということはまずないけどないという話でもない。そうやって実績を積んでいく、そうすればより任務の難易度も上がるわ。魔宮攻略もそのうちの一つ、稀に護衛もあるけど貴族とかのお偉いさんは基本的に私らみたいな団に依頼することはないわ。まぁ時々、指名されて護衛に行かざるを得ないこともあるけど…」

やはりこの団の中でまともなのはAだった

「あなたたちもよ。一応、魔法騎士団員なんだからこれくらいは答えられるようになりなさい！」

やれやれとため息をつく

ダァン！と扉を蹴飛ばす音

蹴飛ばした犯人はヤミだった

「行くぞマグナ！」
「あっ…はいヤミさん！」

「貴方！！また蹴飛ばしたわね！！」

アスタも同行しようとしたが、マグナに止められ２人は出て行った

「…何が大人の漢の大事な任務よ、あの馬鹿どもは」

何度言っても聞きやしないんだから、困ったものだ

「はぁ…じゃ、私もまだ仕事が残ってるからチャーミー、夕飯とかよろしくね」
「はーい！」

「任務ですか？」
「まあそうね、魔法帝に王都に来るように言われてるのよ」

じゃ、行ってきますと影の中へ消えた

「ま、魔法帝！？」

「Aさんは魔法騎士団の中ではトップに入るレベルの実力者なんだよ、正直、副団長の座に収まってるのが不思議なくらいなのさ」

驚くアスタにフィンラルが説明した

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