闇と深淵【ブラクロ】 (ページ23)

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「午後に王都の方で仕事があるから＿＿＿ってちょっとスケヒロ？聞いてるの？」
「おーおー、俺の奥さんは相も変わらず綺麗すぎて変な虫がつかねぇか俺は心配だ」
「…聞いてなかったでしょ、午後か＿＿＿？＿ちょっとスケヒロ」
「ふわぁあ…う●こしたし、もうひと眠りするか＿＿うん？」

廊下を歩いていた二人は外に魔力を感知し窓を見た

「何だ？ありゃ」
「…まさか魔力の暴走？」

急ぎ足で外に出てみるとほかの団員も膨大な魔力に勘づき出ていた

「魔力が暴走してるな」
「なんつう魔力量だ…ありゃ放っていたらやべえぞ！」

巨大な水の球体の中心にはノエルが苦しそうにうめいている

「魔法で攻撃しちまうとあいつがただじゃ済まんなお前の空間魔法であいつだけ取り出せない？」
「ムチャ言わないでください！あれじゃ近づけないですよ」

フィンラルはヤミが言ったことは出来ないといった

「うーん…私の冥影魔法も無理そうね…魔力を無効化、打ち消せる子がいればあるいは…」

ドォーン

「あーーれーー！」

上から飛んできたアスタをヤミは片手でキャッチ

「あら！」
「ちょうどいいところに飛んできたな」

「えっ？」

「ちょっとあれどうにかしてこい」

頭上にある巨大な水の球体を指さす

「どうにか！？…分かりました！…てあんな所までどうやって？俺飛べないですし…」

「ゴチャゴチャ言うな」

「ヒィッ！」

「今ここで__限界を超えろ!」

腕に力を込め球体に向かってリリース

「オオーッ！」

魔導書を開き、大剣を構え、横に切り裂いた

球体は大きく弾けた

「フィンラル」
「わかってますよ！」

落ちてくる２人を空間魔法で地面に横滑りさせた

「シャー！生きてたー！」

「「アッハハハハハ！/ダッハハハハハッ！」」

いや、まさか本当にどうにかするとは

「空間アザーっス！」
「どういたしまして」

「よくやった小僧！」
「ウッス！おいお前！」

未だに地面に倒れているノエルにアスタは声をかける
ノエルの頭の中には兄から言われた「出来損ない」という言葉

またバカにされる＿＿＿＿

「お前＿＿＿＿なんちゅう魔力持ってんだよ！すっげぇな！」

「えっ？」

「俺、魔力ないから羨ましいぞ！ちっくしょー！

特訓して自在に扱えるようになれば無敵だなノエル！」

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