検索窓
今日:5 hit、昨日:28 hit、合計:4,531 hit

【3-5】もう一人の新入団員 ページ20

.



「あれがもう一人の新入団員?」

アジトの上から見下ろす一つの影

「小虫ね」

髪の毛を払いながらその影は言った






.



.


「ねぇあなた…例の子は?」
「あ?…あぁ、多分アジトのどっかにいるだろ」
「いるのね。ならよかった」

2人は寝室でのびのびとしていた

「にしてもなかなか面白い小僧だったな」
「えぇ、きっと彼はこの国で大きなことを成し遂げると思うわよ」
「あのジャガイモ小僧がか?」

髪を櫛で梳いていたAはドレッサーの鏡に映るヤミを見ながら笑った

「ええ、きっとね。この団にいい変化の風をもたらすわ」

櫛を置き、ベッドで寝転がっているヤミの隣へ移動する

「ウチの奥さんがそういうならそうなんだな」

隣に来た自身の伴侶の腰に腕を回し、抱き枕のようにする

「あ、もう、いっつも人を抱き枕にして…」
「お前ホントにこの柔らかい体、筋肉なのか?」

癖になるわー、とヤミはぎゅーっと抱き着く
それに少し苦しそうにするA

「言ったでしょー、私の筋肉は柔軟性がすごいの」

いいからもう寝るわよ、というと近くにあるスタンドを消し2人は眠りについた





.





.



Aの朝は早い

ヤミよりも早くに置き、朝の身支度を済ませると向かうのは食堂だ

コーヒーを用意したり、新聞をいつもの場所に置いたりとこの団では母である

「あら。チャーミーおはよう」
「Aさん!おはようなのら!今日のご飯は何なのらー?」

朝が一番早いのはチャーミーだ
誰よりも早くにAのご飯を食べるためだ

「久しぶりに和食にしたわ、はいどうぞ」
「わーい!Aさんの作るご飯は絶品なのらー!」

いただきまーす!ともぐもぐもぐと勢いよく食べ始める
Aはコーヒーを飲みながらそれを見るのがいつもの日常だ


「ここが食堂だー!」
「おおー!」
「どうだ?ムダに広えぜ」
「はい!広いっス!」

マグナとアスタがやってきた

「おはようマグナ、アスタ」
「「おはようございます!Aさん!」」
「アジトの案内?」
「そうです!このマグナがきちんと新人指導してやります!」

2人の様子にフフッと笑う

「お願いねマグナ。アスタも分からないことはマグナに聞くのよ」
「バンバン聞いちゃいます!」

よーし!次行くぞ!チビスタ!
どこまででも行きますよー!と二人は騒がしく出て行った




.

【3-6】→←【3-4】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アニメラブ - 読んでて、ヤミさんの奥さん愛がとてもすごかったです。めっさカワイイ 続きあるかわかりませんが楽しみにしてます。 (6月21日 8時) (レス) @page19 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルザミーネミリオネア | 作成日時:2023年4月7日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。