闇と深淵【ブラクロ】 (ページ18)

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【3-3】洗礼の儀ページ18

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「聞いたか？ヤミさんはしごいてやれって言ったんだ。俺がしごいてやる
お前みたいな弱そうなヤツがハージ？最果てのド田舎出身のチビが…大して魔も感じねえ
それが黒の暴牛の新入団員だぁ！？魔力の弱い田舎もんが、ヤミさんたちにどんな媚びの売り方したか知らんが＿＿＿この黒の暴牛のローブを身にまといたいか！？」

「ま…魔法騎士団のローブ…かっけえ！」
「そうだろう！欲しいか？」
「欲しいっス！」
「そんなに欲しいなら、ヤミさんの筆頭舎弟であるこの漢の中の漢！マグナ・スウィングさまを認めさせてみな！黒の暴牛団の洗礼の儀だ」

「ま、アレもマグナなりの歓迎の仕方ってことね…冥影創世魔法『含沙冥影(がんしゃめいえい)』」

Aは先ほど壊れたアジトを元通りに直す

“含沙冥影(がんしゃめいえい)”
原理と言えばその物の影が持つ形の記録を辿り、壊れてから一時間以内に元に戻すことができれば元通りになる魔法である

ちなみにこれは壊れすぎて取得した魔法である

あの子に負担は掛けたくないし、いくら組み替えられると言っても物は有限、なるべくリサイクルしないと

他の団員たちは余興だと言い、外にいる

直し終わり、ヤミの隣に立つ

「お、ご苦労さん」
「だから、誰のせいよ…誰の」

「俺の攻撃魔法を防ぐかよけるかしな。これができたら晴れてお前も黒の暴牛の一員！ローブをくれてやる！」

「わ、わかりましたあ！頑張りまあす！」
「うるせえ！」

フィンラルはため息を吐きながら魔導書をそっと構えた

「魔導書を構えろ！くそチビ！！」
「はいーっ！」

アスタは大きな大剣を魔導書から取り出し構える

「わあ！なに？あれ」
「おっきい！」

マグナも炎のバットと球を構える

「準備はいいか？」
「ウっス！」

「いくぞおらあ！！」
「いらっしゃいませ先輩ー！！」

「ウオー…ララララ！！」

マグナは掛け声とともに何発もの火球を打つ
それを見切りながらアスタはよける

「やるなあ…だが、本番はぁこれからだぁ！！」

パラパラとマグナの魔導書がページをめくる

周囲は一気に温度が上がる

「炎魔法＿＿＿“爆殺”！！」

圧縮された火球を投球フォームで構え

「＿＿＿“轟炎魔球”！！！死ねーっ！！」

ボォォォオオオオオン!!!

爆発音が轟く

「わあ！打ったよ打った！」
「すごーい！！」

「新入団員を助けずに済んだのは久々だなあ」

フィンラルは魔導書をしまう

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