【2-6】道は続く ページ14
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「こ、ここで魔法騎士団に入れなくても…何度コケても…誰に何を言われようと…」
こぶしを握り締めて少年は叫ぶ
魔法がすべてのこの世界だからこそ彼のような者“例外”も必要なのだ
「俺はいつか魔法帝になってみせます!」
ヤミは魔力を引っ込める
「フッ、ハハハハハッ!お前 面白い!」
そして人差し指を向ける
「ウチの団に来い!」
「へっ?」
「黒の暴牛団に入れてやるって言ってんだ
____ちなみにお前に拒否権はない」
「え〜っ;」
フフッとAは笑みをこぼす
「黒の暴牛でクソボロになるほど散々な目に合わせてやるから覚悟しろ
____そしていつか魔法帝になってみせろ」
今まで無理だ、あほな夢だ、出来るわけがない、と否定されてきた
いくら周りをはねのけようと誰も応援や期待などしてくれなかった
だが、いま初めて魔法帝を目指す道を拒否されず、光をくれたのはヤミである
「それに、どうやら俺の嫁さんが偉くお前を気に入ったみたいでなあ」
「え、奥さん……?」
ヤミは顎でさすとそこにはにこやかに手を振るAが
だが次の瞬きの間にはヤミの背後から現れた
「魔法がすべてのこの世界にあなたのような奇想天外を捨てるにはもったいないと思ったの」
「あなたは面白い、そしてこの先の未来でのあなたの行動はきっと大きな助けになると私は思ってる。その期待、裏切らないでね?」
まっすぐにアスタを見つめた
ヤミだけではなく自分の魔力がないという体は逆に新しいというAにアスタは
「はい!」
と大きな声で返事をした
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魔法騎士団入団試験 終了
「あら…あの子は?」
「何時間待たせるんだあ?おっせぇなあ」
「…あなたも人のこと言えないわよ;」
アスタを待っている間、Aは甘いバニラが香るタバコをヤミと一緒に吸っていた
少しするとトイレの方角からアスタは来た
「俺を待たせるとはいい度胸だなぁ、どんだけ長えう〇こしてんだ?てめえ」
「いや、ホント、すんごいのが出たんスよ!もう、こ〜んな長くて極太な…」
アスタの言葉が切れた
ガシッとまたもやヤミに頭を捕まれる
「“長い”ってのはそういう意味じゃねえ 誰がてめえのう〇この話をしろっつったバカタレ!」
「ウワッー!!」
Aは小さなため息を吐く
「フィンラル、よろしく」
「チ〜っス」
「返事は“はい”か“わかりました”…ね?」
「は、はいぃ…」
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アニメラブ - 読んでて、ヤミさんの奥さん愛がとてもすごかったです。めっさカワイイ 続きあるかわかりませんが楽しみにしてます。 (6月21日 8時) (レス) @page19 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルザミーネミリオネア | 作成日時:2023年4月7日 3時