【2-4】見た目で判断してはならない ページ12
.
「手加減なしだぜ！勝負だアスタ！フッハ！」
蒼白い光がセッケを包んだ
「青銅創成魔法“
「受験生にしてはなかなかな魔法じゃないですか？」
とフィンラルが言うが
「うーん、何かに似てるような…」
「アレだろ、ミモアマゾンの珍虫ダンゴトゲムシに似てね？」
「ふっふふ…それだわ」
もうそれにしか見えないとAは吹き出しそうになりながら生末を見ていた
「遠慮しないでかかってきな フッハ！」
「おう…んじゃいくぜ」
アスタは赤黒いオーラを発する魔導書を構え、足を踏ん張ると彼のいたところは地面が砕けていた
魔導書から引っ張り出したのは大きな黒くさび付いた大剣
そしてセッケとの間合いを瞬きの間もなく詰め、大剣を大きく振りかざし彼の魔法を砕いた
「…砕いた、というより打ち消した？」
「やっぱそうだよな」
Aの声にヤミが返す
「創成魔法ですかね、ほかの試験を見る限りあいつにそんな魔力があるようには思えなかったですけど」
「何言ってんのフィンラル」
「ありゃ魔力を使ってねえ」
「いや、使ってないんじゃない。あの子は“魔力がない”のよ」
スケヒロ、あなたさっきあの子に触ってたでしょ？というAにヤミは思い返す
そういや全然、
妙なのが現れやがったなぁ
その後の見どころのある試合と言えば、アスタと同じ村出身であり
四つ葉の魔導書に選ばれた少年、名をユノ
「…!…彼、もしかして…」
「…？アイツがどうかしたか」
Aの小さな呟きが聞こえたのかはわからないが聞き返したヤミ
「あ、あぁ、いや…なんでも…」
Aはユノを見ながら己の予測を頭の片隅に追いやった
時刻はすっかり夕方、その証拠に空は橙色を映していた
「以上で試験は終わりだ。それでは番号を呼ばれた受験生は前に出てきてくれ」
「その受験生の入団を望む騎士団長が挙手をする。挙手した団に入団するか否か、そして挙手した団が複数の場合にどこの団を選ぶのかは受験生の自由だ」
ウィリアムに続いて、碧の野薔薇団、団長シャーロット・ローズレイが補足する
「ただし挙手する団がない場合魔法騎士団へは入れない！」
「早々に立ち去るがよい」
フエゴレオン、ノゼルと続く
そして番号が次々へと呼ばれた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニメラブ - 読んでて、ヤミさんの奥さん愛がとてもすごかったです。めっさカワイイ 続きあるかわかりませんが楽しみにしてます。 (6月21日 8時) (
レス) @page19 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルザミーネミリオネア | 作成日時：2023年4月7日 3時
