【文スト】その幼女、実は______

意味不明 ページ36

太宰said

「だーざーいー！」

「おっと、思ったより早かったね」

そう言って中也の攻撃を避ける

「私が扉を壊しました。緊急事態だと思ったので」

「手前が弁償しろよ」

そう言われて私は肩を竦めながらAちゃんを見る

「ねぇAちゃん、君は異能と機械で組み合わさった人工異能だって言ったけどそれは本当に“機械”なのかい」

そう言えばAちゃんは首を傾げる

私の思ったこと、それは作った人達はAちゃんを機械扱いしただけで

「本当は中也のような存在で、偶々その姿なんじゃ無い？君の居た環境で、君に“君は機械だ”と言えば君は素直に“自分は機械だ”って思っていた可能性もあるんじゃない？」

そう言えば少しずつAちゃんの目が何かを思い出したかのように見開かれていく

「もしかしたら、君が産まれた時、君にそっくりな“あの人”は目の前にいたんじゃない」

「そう……です、あの人を最初に私は見ました」

「それをモデルに君はその姿に容姿を変えたんじゃないかな」

「……可能性は、あります」

そう言ってAちゃんは頷く

「意図的なのか？」

中也がそう言うので私は首を傾げる

「それは本人に聞かないと。でも居場所が判らな」

「判ります、ご案内致します」

そう言ってAちゃんは私達を見上げる

「私に私を教えてください」

そう言って真剣な表情で私達を見つめた

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