心配 ページ29
太宰said
「Aちゃん!」
そう言ったら遠くから靴の音が聞こえて私は其方に向かう
「……中也」
「ああ」
もし誰かいたら攻撃出来るように銃構えてから扉を開けると
「……太宰様、中原様」
「……良かった……」
私はそう言ってAちゃんの肩に手を置く
後ろの中也も安心したようにため息をつく
「誰かに連れてこられたの?」
そう聞けば頷き
「“あの人”が」
「あの人……名前は?」
そう聞くと首を振る
「……知らないのです。ずっと名前で呼ばれない方でした。虐められてた方でした」
そう言ってAちゃんはピアスを弄って外す
「これもあの方が私に渡したのです」
そう言って私に渡す
「今……」
「自分から?」
私と中也がそう言うとAちゃんは目を伏せてから私を真剣な眼差しで見る
「太宰様、中原様、私如きが不躾ですが貴方たちに頼があるのです。あの人の事を……私に教えてくれませんか。このピアスには何か秘密があると思います」
そう言われてじっくりとピアスを見る
「……私は詳しくないけど、家紋のようなものがあるね。これは君の云う“あの人”のかい」
「はい、左耳にあの人はこれと同じものをつけてました」
「……森さんに聞いてみよう」
そう言って中也を見る
中也がこれまでにない程、沈んだ顔だった
「……悪かった、A」
「……いえ、着いて行った私が悪いのです……」
そう言ってお互い謝りあっていたのを私は少しだけ微笑ましく思ってしまった
中也は別だけどね
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リュカ(プロフ) - げっかじゅうさん» 本当ですか!もし可能なら私のボードで違い人に説明しているので良かったら見てみてください。参考になるか不安ですが…… (2019年11月17日 18時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
げっかじゅう - イメ画を描いてみたのですがどう送れば、、 (2019年11月17日 14時) (レス) id: c10d1d2bf8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 桐箪笥さん» 大丈夫ですよ〜ありがとうございます (2019年11月7日 6時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
桐箪笥(プロフ) - すみません、どう3人が成長がではなくどう三人の関係がでした… (2019年11月6日 19時) (レス) id: c5094549cd (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!頑張りますね〜 (2019年11月6日 19時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年10月19日 12時