【文スト】その幼女、実は______

星 ページ21

中也said

太宰が遠慮なく座ると首領は俺に目線で座る様に促す

俺が渋々太宰の隣を座れば露骨に痛そうな顔をして

「私、犬と一緒には食べたくない」

「誰が犬だ！」

そう言いながら向かいの席でエリス嬢の隣に座るAは昨日より元気そうに見えた

「さて、Aちゃんは何が好きかな」

そう首領が聞けば

「食えと言われたらなんでも食べましょう」

と言った

首領は苦笑しながら

「Aちゃんの食べたいものだよ。何かない？」

「……好き嫌いはダメですから」

正論を放った

「なら、好き嫌いじゃなくて食べたい物はあるかい」

そう聞かれてAは少し何かを思いついたのか顔をあげる

「けーきなる物を誕生日に食べるそうです。それでしょうか」

そう聞くと首領が直ぐに持ってきた

早いな……

「これがケーキだよ」

星の形をしたホワイトチョコ付きのショートケーキをAはとても興味深そうに見ていた

「でも、けーきはお祝いの時では？」

そう言うAに首領はにっこり笑い

「なら、今日は君が喜んでくれた記念日だ」

そう言って笑えばAは少し戸惑ったように頷く

「……いただきます」

「わーい！いただきまーす」

エリス嬢とAはそう言ってフォークを持つ

「中原君と太宰君は？」

俺は朝ご飯はもう食べてた

「俺は大じょ________」

「遠慮なくもらうよ」

そう言って太宰がケーキを食う

それを見て何故か俺は一人だけ食べないのは悪い

「……いただきます」

そう言えば横の太宰がニヤニヤ笑う

ちっ……ムカつく

ケーキ→←仲良し

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