探偵たちと綾辻探偵夫妻【文スト】【名探偵コナン】

その女性、取扱注意。 ページ2

貴女side

『やあ久しぶりだね。』

「嗚呼そうだな、ミス、カミ、ガミ．．．」

『何その神々しい苗字。ミセスだよ、結婚したから。ミセス アヤツジ。

んと、そちらは．．．フランスパン君』

「フランしか合っていない。フランシスだ。」


似たようなものだろ。

モビーディックの中で俺は今フランスパンと談笑している。←


「で、何をしに来たんだ？まさか旧友とお茶、なんて言わないよな？」

『旧友とお茶しに．．．すんません嘘です。

単刀直入に言う。ヨコハマ襲撃をやめろ。』


瞬間、空気が張り詰める。


「君が娘を生き返らせてくれるのなら。」

『あ？ンなこと悪党にするかよ。』

「口調通り可愛げのない．．．」

『ほざけ。』


ふふ。


「というかどうしてわかったんだ？そのプラン。」

『俺にできないことは乱歩さんを騙すことくらいだ。』

「困るな．．．」


ふふふ。


「しかしどうする？お前が生き返らせるのはせいぜい二万人あたりだろう？こっちは何十万も手にかけるつもりだが．．．」


ふふ、ふははは！！


『いいや、何十万でも何百万でも生き返らせれるさ、君が計画を認めた時から俺たちは共犯だからね
！！！』


意味が分からないと首をかしげるフランスパン。


『君が計画を認めたから俺は本来警察に云わなければらならない。けど俺はそうしない。そうすることで俺とお前が共犯になり、死んだ人の分だけ生き返らせれる数も変わるんだ！

戸籍がないやつ、俺が顔を知らないやつは？戸籍を作ればいい！安吾に死体の記憶を読み取ってもらって、絵を描けば、俺はそいつの顔を知っていることになる！』


俺のした準備(・・)には、ヘリコプターの用意だけあったわけじゃない。

最初から、こちらの勝ちは確定していた。

俺は余裕だ。決してこの笑みを崩さない。


「しかしいいのか？貴様の夫を殺すかもしれないぞ。これほどまでに此方は真剣なのだ。」


やっぱ無理かも。

俺はたっぷり時間をおいて、首をかしげて一言。


『．．．しにたいの？』


人の心は硝子なのだ。


『ああ、ダメだね、人は殺しちゃ。どうしようかなぁ』


彼は余りにも鋭い言葉で俺の心を磨きすぎた。


『そうだ、拷問しよう！それが良い！死なない程度に痛めつけてあげる！』


俺はまるで幼い子供のようにいった。彼は、


『俺、行人のためなら鬼にだってなれるんだ！嗚呼それとも、お前の娘のコアを破壊する？』


割れ物の扱いをよく学んでから俺と接するべきだった。

いかれている。→←個人情報

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す