【文スト】ドアを開けたらヨコハマだった。〜織田作を救出せよ〜

３話 ページ4

おじさんに連れていかれたのは薄暗い廃墟。

『おじさん何処此処。』

「だぁかぁら、俺は二十代つってんだろ。」

『もうやだ．．．帰って文スト見たかったのにぃ．．．』

「文スト？なんだそれ。分かるような言葉使えや。」

『アニョハセヨ』

「誰が韓国語でこんにちはって云えッつッた！」

『逆に私のへたっぴな韓国語理解するおじさんすごいと思う。』



そんな茶番をしているとおじさん(笑)が何やらパソコンを持ってきた。



『なにそれ』

「あ？コンピューターだよ」

『さすがにそれは知っとるわ。何すんのかって聞いてるの。』

「調べものという名のハッキング。」



拝啓お母さま。

私、強がっているけど内心すっごい取り乱しています。

具体的に説明すると、芥川君が金色の服着たら羅生門もその色になるかな、とか現実逃避中です。

まあ何が言いたいかというと、いま目の前の人がさらっと怖い事云ったので私死ぬかもしれません。

なので、私がいなくなってもベッドの下は覗かないでください。

なにがあるかって？

中也ちゃんグッツが引くほど入った箱←



「．．．ねェ。」

『何が？』

「お前の戸籍がねぇ。」

『．．．やけに現実味のある夢だなぁ』

「おい！現実逃避するな！」

『うっそだろ神様！何で私にこうも無慈悲なんだァァァァ!!!!』



夜空に私の叫び声が響き渡った。

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