【月島蛍】年上のメガネ先輩 ２

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合宿一日目が終わった。

何だか濃くて長い一日だったなぁ。

月島先輩の調子が悪かったのは結局なんだったんだろう？？

研磨のことも考えなければならない。



_________答えはもう出ている気がするけど。






お風呂から上がり、

髪の毛をタオルでｶﾞｻｶﾞｻと乾かしながら、

近くの小窓から空を眺める。

風が心地いい。




「....風邪ひくよ。」


『.....月島先輩。』




月島先輩は自分の来ているジャージを私の肩に掛けてくれた。

そして私からタオルを奪うとｶﾞｻｶﾞｻーっと髪の毛を乾かしてくれた。




「もう、体調は大丈夫？」


『はいっ！研磨が保健室連れてってくれたお陰で！』


「........っそう。よかった....ね。」




月島先輩は苦しそうな顔をする。

なんでそんな表情をするの？

月島先輩が、わからない。




「....じゃ、僕は寝るから。」


『あっ、先輩。』


「なに。」


『何かあったら言ってくださいよ？心配です。先輩のこと。』


「......はぁ。余計なお世話。」




悲しそうな背中の月島先輩は、
そういうと部屋に戻って言った。

先輩から借りたジャージから優しい匂いがする。




『....綺麗。』




窓からは月が綺麗に輝いて見えた。

あの月を見て私は月島先輩を想う。

助けて貰ったり、胸が高鳴ったり。

今までの出来事を思い出した。



私の思いは変わらない。

月島先輩のことが好きだ。



気持ちを伝えてくれた研磨には申し訳ないけど、

断ろう。きちんとその気持ちには感謝をして。








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