よもやよもや。【煉獄杏寿郎】

・弐拾捌 ページ37

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ﾊﾞｺﾝ


ｸﾞｧﾝ



『うわっ』




凄い勢いで列車が倒れていく。

空中に放りだされたが....



_______ｻｯ



煉獄さんのお姫様抱っこ。

そして優しく地面に下ろしてくれた。




『ありがとうっ！』


「大丈夫か？よく鬼の頸を断ち切った！」


『切ったのは炭治郎だよ！私はなにも...』


「支えたのは紛れもないAだろう！Aがいなければ対策も立てられなかったはすだ！」





強制昏倒睡眠がでるまでもなく、

魘夢を倒すことができたのだ。

未来が変わったはず。



そう思った。

そう思ったけれど。



ｽﾞﾄﾞｵｵｵｵｵﾝ

凄まじい音が響き渡る。

そして土煙が立ち込み....そこに現れたのは..





『.....なんでっ』



ﾄﾞｸﾝ

ﾄﾞｸﾝ


心臓がﾊﾞｸﾊﾞｸしている。

息も上がっていき呼吸が乱れていくのが分かる。


ああ、なんで。

何故少し変えたはずなのに現れるの。

こうタイミングよく。


あのシーンを思い出してしまい、

刀を持つ手が震える。

それをみて煉獄さんは私の手を優しく包んだ。




『れんっ...ごくさん....っ』



そして何も言わずに私の目を見て頷いた。

それだけで呼吸が整っていくのを感じる。








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