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A side
「…うぅっ」
きっと後にも先にもこんなに辛い思いをするのは今日が最後ね
秘書「行きましょうかAさん」
「…まさかずっと扉の前で待ってたの?」
秘書「そんなことしませんよ。さすがにAさんとテヒョンさんのプライベートで最後のお時間ですから。」
最後を強調するように言うなんて、本当に嫌味な男
秘書「Aさんもご存知の通り、うちの会社の物とテヒョンさんの会社の方が一晩中見張ってはいましたが適度に距離を保ちつつですので」
秘書「私はお父様に言われた時間通りここに来てお待ちしておりました。Aさんを連れて来るようにと。そんなに泣いても何も変わりませんよ。」
「ははっ、…そんな事私が1番よく分かってるわよ」
「お父様もお母様も婚約者もあんた達もみんな大っ嫌い…!」
秘書「左様ですか。では行きましょうか」
お金も地位も肩書きも何も要らなかった。
ただただ心から好きだと愛おしいと思える人とずっと笑って暮らしてられる
そんな世界が私は1番欲しかった。
さよならテヒョア、私はこれから先もあなたを忘れることは無いでしょう
…fine
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作者名:るー | 作成日時:2023年8月10日 21時