ファザコンの極み５４ ページ6
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「…39.4度か。」
とりあえず妹を持ち上げて自分の部屋のベットに妹を寝かせたマルコ。
体温計を当ててみれば重症といえる数字を刻んでいた。ここまで風邪が悪化しているとなるとさぞかし辛かろう。
「うぅぅごめんなさい…。でも雨ってテンションあがるじゃん。走り回りたくなるじゃん。まだ死にたくないよマルコぉ〜〜〜」
「このくらいの熱じゃ死なせねえから安心しろよい」
熱を出して弱気になった妹の頭をぽんっと撫でて宥めるマルコ。確か1年半ほど前にも大雪のなか甲板ではしゃぎまくった妹は高熱を出してめそめそ泣いていた。
医務室から取ってきた冷えピタをAのおでこに貼ってやる。少しは楽になったのかAは眠たそうに目を閉じた。
「あー待てA。寝る前に診察させろ。」
「んぇ？」
マルコの声にパチクリと目を開けたA。マルコはモックから白衣と聴診器を手に取り、ばさりと着込んでから首にかけた。
Aはのそのそと上半身を起き上がらせる。意識が朦朧としているのかほぼ寝たままのAに、マルコは早く終わらせてやろうとその他医療器具を持ってベットの端に腰をかけた。
「喉が痛いんだったねい。まず喉の奥を見るから口開けろ」
「えぇ？」
熱に侵されて偏差値5まで落ちたAにマルコが言う難しい単語は耳から耳へ流れていくので、こういう時の扱い方は知っていた。
「A、あーん。」
マルコのひと声にAは寝たまま口を開けた。マルコの指がAの頬をぎゅっと挟んで固定する。
「んーちょっと赤いな。よし、いいよい。」
ぽんとマルコの手のひらがAの顎下を押すと、Aは順従に口を閉じた。マルコはその間白衣の胸ポケットから取ったペンで手の甲にAの症状をメモしていく。
それが終わると、かくかく居眠りをしているAに向き直りもう1度顎を持ち上げてこちらを向かせた。
「A。頭はどんな風に痛い？」
「どんな風に…？えーと、とりあえずいたい」
「あほ。"ズキズキ" "ガンガン" "ぼんやり"、どれだよい」
「…がんがん。」
ガンガンね、とマルコはまた手の甲にメモする。次に聴診器を耳にはめると、Aの顔にかかった髪の毛を耳にかけてやった。
「心音聞くよい。ちょっとひんやりするからな」
「もうすきにして…」
自分から洋服をあげる概念などない妹に、マルコはしょうがなく自らの手でパジャマをあげてその下から聴診器を滑り込ませる。
肌着の上から当てると、とんとんと可愛らしい心臓の音が鳴った。
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りりあ(プロフ) - うひゃーーーー！！！この小説大好きです！！！更新頑張ってください💪🔥 (4時間前) (
レス) @page17 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
ロイ - みんな、メロメロでおもしろい！更新楽しみにしてます！ (9月3日 15時) (レス) @page17 id: 97a54b5f8a (このIDを非表示/違反報告)
春 - うひゃぁぁぁぁ！！！めっちゃ好きなタイプの小説を作ってくださりありがとうございますｯｯｯｯｯ（泣）これからのルフィとの出会い！続き楽しみに待ってます！！！ (2023年2月11日 1時) (レス) @page16 id: 4a7b17e5bc (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - ひぇぇ…オヤジのこと大好きな夢ちゃんめっちゃかわ…！その夢ちゃんが好きな兄たちめっちゃ好き…！！現在更新停止中ですが、また更新して下さると嬉しいです！ (2022年9月2日 5時) (レス) id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん(プロフ) - ここで!!!!ここでですか!!!!いやでも、作者さんにも色々とご都合があるのだと思うので続きを気長に待っています…!! (2022年2月6日 20時) (レス) @page17 id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るべ | 作成日時：2019年8月15日 12時
