そ う る − と

イケメン ページ7

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友達はそんな私にあきれ返りながら話してくれた。
　


どうやら奏くんにはよくない噂があるらしい。

その内容が、昔は女たらしだったと、みたいな、そんな感じの話だった。




友達「だから同じ学年の女子は、アイツに近づかないようにしてるの」


「あー、イケメンだとそういううわさ流れる人いるよねー」
　

正直な感想を言うと、なぜかチョップされた。
　
地味に痛いんですけど。



友達「信じてないでしょ」

「信じるも信じないもないっしょ」


友達「はあ？」
　


意味が分からない、とでも言いたげな友達を置いて歩き出す。
　

自席を通り過ぎて、奏くんのもとへ。



友達「ちょっ…！」
　

後ろの方で、友達の慌てた声が聞こえた。





「奏くん、今日一緒に帰ろうぜ！！」


奏「…は！？僕さっき関わんない方がいいって言ったよね！？」
　


驚いた顔もイケメンですね。









*







友達「ちょっと！アンタ警戒心なさすぎ！」

「なにさー。そんな気になるなら確かめればいいじゃん」

友達「そーゆうことじゃなくて！」

「はいはい。危ないと思ったら離れる。それでいいでしょ」


友達「…はぁ、ったくもう…」

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