“ウソ”から始まる“ホント”の恋。 (ページ1)

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「それ、私もありですか？」ページ1

突然だけど、神様っていじわるだと思う。

私は、もともと体が弱くてすぐ、だるくなる。

今日だって３時限目から保健室で、死んだように寝る。

そんな私の名前は、麻生空乃(あそうそらの)

みんなからは、ソラって呼ばれてる。

性格は・・・うん。ノー天気で、悩み事なんかなさそうってよく言われる。

でも、そんな私にも悩みくらいあるからね！！？

まあ、世に言う恋の悩みと言う奴だ・・。いや、世に言わなくても恋の悩みだ。

私は、学校一のモテ男相良飛空(さがらひくう)に恋をしてしまったのだ・・・。

でも、彼と喋ったのは一回だけ。だから、私の事なんて知らないだろう。

そんなこんなで、保健室のベットで寝ていて起きるともう放課後だった。

ひ、ひどい・・・先生。起こしてくれてもいいじゃない！

なぁ～んて、先生にあたっても仕方ない。

私は、重い体を起こしカーテンをゆっくりとあけた。

誰か・・・・いる？？

壁の間から、人影が見えた。その人物は、私の思い人っていったら重いけど、相良さんがいた。

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飛空sird

俺は、相良飛空。

高校２年生。もてるかもてないか、って言ったらモテるんだと思う。

そして今日も、学校中の女に追い掛け回されていた。

俺のどこがいいんだか・・・。

俺は、自分でも思うくらい性格が悪いと思う。

そんな俺の逃げ道は、この学校で唯一誰も近寄らない保健室。

なんか、この保健室には女の幽霊がいるらしくて、いつもベットで寝ているとか？

その姿を見たものは、呪われるとか？

クソみたいな噂をみんな信じ込んでしまったため、俺の場所ができたんだけどな。

でも、そろそろ限界。なんで、いつも追いかけられなくちゃならないんだよ。

あ、昔友達がやってみて成功したっていうやつ、やってみようかな・・・。

ニセの彼女をつくって、そいつと付き合ってるから諦めてくれ！みたいな感じの(笑)

「でも、この学校にニセの彼女になってくれる奴なんていないよな。」

俺がそう、つぶやいた時だった。

「それ、私もありですか？？」

ベットのほうから女の声が聞こえた。

吃驚して、後ろを振り返るとそこにはベットの上に正座をしている

うちの制服をきた女子高生がいた。

よ～く見ると、隣のクラスの麻生空乃だった。

「あの・・・・その、ニセの彼女って私にもありですか？？ぜひ立候補します！！」