FUNK JUNGLE short storiez 4

#Until_it_becomes_my_baby ページ17

.









それからAは、



俺らと同じようにICEに仕事を頼まれるようになった。









「zzz…」



P「………」








身体はすげぇ小さいくせに、



俺と同じような体格のやつが相手でも、



それが何人いても、Aは余裕で勝った。








「zzz…」



B「すげぇ強ぇくせに、体力はちゃんと女なんだな。」









仕事を終え、帰ってくると、



パタッと倒れるようにソファで寝てしまう。








9「上で寝りゃええのになぁ。」



B「いつもここで寝てんだよな、コイツ。」



P「(毛布をかける)」








Bの言う通り、Aはいつもこの



リビングのソファで寝ていた。



昼寝だけじゃなくて、夜寝るときも。








⌚am 3:00








P「(変な時間に起きたな…)」







夜中、パチッと目が覚めて起きてしまい、



喉が渇いて下へ降りると、



やっぱりAはリビングのソファで寝ていた。







P「(なんでいつもこんな所で寝てんだよ…)」







冬のリビングは冷えきっている。



そんなリビングのソファで



小さくなって寝ていたA。







「zzz…」



P「(せっかく部屋やったのに不満かよ…)」







部屋へ運ぼうとも思ったが、



後で何か言われそうだし、



途中で起きたりしたらまずいし、



とりあえず上から毛布を持ってきてかけてやった。








P「……？！」







水を飲みにキッチンに行き、



チラッとAの方を見ると、



Aは起き上がってボ〜ッとしていた。







P「(静かに起きんなよ、薄気味悪ぃ…)」







静かに起き上がったAは、



俺には気付かず、そのまま外へ向かった。






P「(どこ行くんだ…？)」






外へ出たAは、自分のバイクに腰掛けた。






「………き……」






声は小さくて聞こえなかったが、



月明かりに照らされた顔は、泣いているように見えた。






P「………」









.

#Until_it_becomes_my_baby→←#Until_it_becomes_my_baby

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す