第五夜 ページ5
「Aからの愛の鞭じゃの〜。」
「いつからそんなキャラになったのよ。」
「ここにくる途中じゃ。」
「はぁ。」
闇に潜みながら敵の様子を伺っていれば、さっき(手加減をして)殴ったところをイテテ、と言うようにさするカク。
「さ、どうするの?」
「今回はAに六式を見せるっていう任務も加わったからのぅ。一箇所に誘い込んで一気にワシが仕留めるぞ。」
「了解。」
小声で返して、行動を開始する。
薄暗い廊下を走って電機室の前まで来る。音を立てずに少し開いたドアから体を滑り込ませた。
仕上げに頭を蹴れば、敵の首はゴギッ、と嫌な音を立てる。無残に倒れた残骸を無視して、無表情で機械を弄る。
エンターキーを押せばピーッと音がして、画面に映っていた監視カメラを通して写された映像が次々に暗くなる。唯一明るいのは地下の広い空間。画面を確認してすぐに部屋から出た。
「全員来た?」
「ああ、バッチリじゃ。」
闇に潜んでいたカクの横に行く。次々に混乱した敵がやって来る。
「じゃあ、出口は私が。…任務は?」
「…全員抹殺じゃ。」
そう言った瞬間同時に明るみに飛び出す。
無茶苦茶に刀を振るう動揺した敵達を次々に片付けて居れば、カクの声が聞こえる。
「A、よそ見の余裕はあるかの?」
「もちろん。」
向かってくる気配を蹴りながらカクを見る。
「まずはお主もよく知っておる」
カクに後ろから襲いかかる敵を避ける様子もない。
「剃。」
一瞬で消えるカク。私は彼を目で追う。
「次は」
敵の背後に回り、足を素早く振る。
「嵐脚。」
「グワァァアアッ!!」
人体から出る斬撃は1人の命を獲った。私も右から来た殺気を右の膝で搔き飛ばす。
カクが相手をしていた敵の一人が私の方に襲いかかってくる。
「その次は」
カクが私の前に立ちはだかる。
「鉄塊。」
敵の刀はたしかにカクの肩にたしかに当たったが、ガキン、という金属音が響く。吹っ飛ばされる敵。全身武装色の覇気みたいなもの…?
「大丈夫かの?」
「ええ、ありがとう。」
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あイカ - 優泡さんへ 私、七武海もCP9も好きなので、どっちも出してくれて有難うございます!夢主ちゃんは色んな人に気に入ってもらっていますねェ…では! あイカより (2019年8月29日 0時) (レス) id: 11ab2ddcaf (このIDを非表示/違反報告)
優泡 - かなさん» はじめまして!そう言っていただけて嬉しいです!更新頑張りますね。 (2018年12月24日 20時) (レス) id: 792f1e6fe7 (このIDを非表示/違反報告)
かな - はじめまして優泡さん 小説すごく面白いですね(≧∀≦) 続き楽しみにしてます (2018年12月24日 8時) (レス) id: 69ebbce6f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優泡 | 作成日時:2018年12月6日 19時