第二十夜 ページ20
顔を真っ赤にしながら言った給仕達に笑いがこみ上げて来る。
「何笑ってるのよ？！」
「この状況でよく笑えるわね！」
「調子に乗ってるんでしょ？！カクさんともさっき抱き合ってたくせに！」
「ふふっ、はは、いや、ルッチと付き合いたがってるなんて思わなくって…トイレで水かけて来たのも貴女達ね…そもそもルッチやカクは給仕の顔も名前も認識してないわよ？」
立ち上がって身体を払いながら言えば、給仕達は顔を真っ赤にする。またリーダー格の女が手をあげる。
彼女の手を受け止めて、軽く払う。
「？！」
「…あんまり忘れて欲しくないんだけど…。」
彼女を壁まで追い詰めて、軽く右手を彼女の顔の左に打ち込む。
「ヒッ？！」
ビキッと言って、壁にヒビが入る。顔を青くする周りの給仕。
「私もCP9なのよね。」
へたりと座り込んだ女を見下ろして言う。
「別にルッチのことを貴女達が好こうがどうだろうがなんでもいいけど、私の前で身分は弁えるべきよ？まあ、貴女達とは違って女に暴力を振るいはしないけど。」
一瞥してから歩き出せば、言いつけてやる、訴えてやる、などと後ろから声が聞こえる。
めんどくさい。
少しだけ痛い右手を見る。
なんでさっき、壁を殴っちゃったんだろう。いつもなら何もしないのに。
結局、給仕がCP9の誰かにチクることはなかった。そもそもチクったとしても、彼らが給仕のことを気に留めることもないのだろうけど。
だが私がCP9に彼女達のことをチクらなかったり、暴力は振るわないと言ったせいか、嫌がらせは続いている。
部屋に帰ったら綺麗に整理した書類がぐしゃぐしゃになっていたり、頼んだ時間に食べ物が来なかったり、洗濯物がボロボロになって帰って来たり。
まあ、苦しくもなんともないから放ったままだが。
水をかけて来るのは予想できていて、かけて来ても余裕で避けられるから余計ほかの嫌がらせが酷い。
そろそろ新しい服を買いに行かなきゃ、もう着るものがない。今度カリファと行くか。
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あイカ - 優泡さんへ 私、七武海もCP9も好きなので、どっちも出してくれて有難うございます！夢主ちゃんは色んな人に気に入ってもらっていますねェ…では！ あイカより (2019年8月29日 0時) (
レス) id: 11ab2ddcaf (このIDを非表示/違反報告)
優泡 - かなさん» はじめまして！そう言っていただけて嬉しいです！更新頑張りますね。 (2018年12月24日 20時) (レス) id: 792f1e6fe7 (このIDを非表示/違反報告)
かな - はじめまして優泡さん 小説すごく面白いですね(≧∀≦) 続き楽しみにしてます (2018年12月24日 8時) (レス) id: 69ebbce6f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優泡 | 作成日時：2018年12月6日 19時
