9 ページ8
．
『大石〜菊丸〜、一緒に帰ろ〜？』
「ごっめーん!今日、部活のミーティングがあるんだよね〜ホントにゴメン！!」
『そっか〜…じゃあ先帰ってるね、また明日！!』
「あぁ、また明日」
二人と一緒だったら、安心だったんだけどな…
私はしょうがないなと思い、1人で階段を降りた
昇降口まで来ると、校門のところに人だかりが出来ているのが見えた
…嫌な、予感
とにかく今日は早く帰らないと…！
ローファーの踵を踏みながら急いで履いていると、１人の女子がこっちに走ってきた
その子は私の前まで来ると、肩で息をしながら口を開いた
「佐山さん!氷帝の制服着たイケメンが呼んでる！!」
氷帝の制服着たイケメン…?
彼の顔がパッと浮かぶ
昨日のことを思い出したら、足がまた震え始めた
恐怖のあまり、立っていられなくなりその場に座り込んだ
『嫌ッ…もう戻りたくない…!』
私の意識はそこで途切れた
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
目を覚ました場所は、もうすっかり見慣れてしまった彼の部屋だった
急いで身体を起こそうとするも、思うように身体が動かない
自分の腕を見ると、手首が痛めない程度に縛られていた
『っ…!』
「やっと起きたか、A」
部屋に入ってきた彼は、慈しむように私の頬を撫でる
『ぁ…跡部く、ん』
「景吾って呼べって言っただろうが」
また、戻ってきてしまった…
この地獄のような日々に
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨 - ありがとうございます！夏休み明けにテストがあるのですぐには投稿出来ませんが、待って下さると…!楽しんで頂けたなら何よりです!! (2019年8月19日 18時) (
レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 面白かったです！完結おめでとー！！笑 幸村の小説も楽しみにしてます！ (2019年8月19日 15時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - テスト期間に入るのでしばらく更新できません!すみません！ (2019年6月12日 20時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 一琳さん、コメントありがとうございます！そう言っていただけると幸いです。更新頑張ります！ (2019年5月20日 21時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
一琳 - 跡部かっこぇー！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: d3ba7ac342 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時雨 | 作成日時：2019年5月3日 17時
