34 大石side ページ33
．
「A…その傷は…!」
あまりにも痛々しくて直視していられなかった
Aは今まで俺たちの知らないところでこんなに傷ついていたなんて知らなかった
Aの白い肌に浮かんでいる紫の痣が、強い彼女を弱く見せた
『私…景吾と過ごしたこの半年のうちに、この傷が景吾からの愛の証なんだって…
嬉しく思っちゃたの
衣食住は当たり前のように提供されて、十分過ぎる愛も貰って…
私は恵まれてるんだって、幸せなんだって考えて…
あの家にいる間、自由なんてなかったから…
感覚が狂って、きっと私までおかしくなったんだと思う』
「そっか…今まで頑張ったな…」
涙を静かに溢した彼女が今にも消えてしまいそうで、俺は思わずAを抱きしめた
『……大石、怖かったの、全部…。
私を異常な程に愛する景吾も、
喜んで私を差し出したお父様も…
そして、何よりも変わっていく自分が怖くて怖くて堪らなかったの…!!』
思いの丈を叫んだAは、弱々しく俺の背中に手をまわして、シャツに皺をつくった
Aは俺に傷を見せる前に『大石には、理解してて欲しいから』、と言った
誰にも頼れなかったAは今、俺を頼ろうとしてくれた
＿＿＿＿＿なら俺は
「大丈夫、これからは俺が守るから」
俺は、お前を救い出す
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時雨 - ありがとうございます！夏休み明けにテストがあるのですぐには投稿出来ませんが、待って下さると…!楽しんで頂けたなら何よりです!! (2019年8月19日 18時) (
レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 面白かったです！完結おめでとー！！笑 幸村の小説も楽しみにしてます！ (2019年8月19日 15時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - テスト期間に入るのでしばらく更新できません!すみません！ (2019年6月12日 20時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 一琳さん、コメントありがとうございます！そう言っていただけると幸いです。更新頑張ります！ (2019年5月20日 21時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
一琳 - 跡部かっこぇー！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: d3ba7ac342 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年5月3日 17時
