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第ニ十四話【事件の真実】 ページ4

私達は店内の四人席に座った。そしてそれぞれ飲み物を頼んだ。私は珈琲に敦はカフェラテを、鏡花はミルクティーを選んだ。その後、デザートとして敦はチーズケーキを鏡花は苺のタルトを頼んだ。


「Aさん」


飲み物とデザートが運ばれて来るのを待っていると、敦が私を呼んだ。


「如何かしましたか?」


私は敦に顔を向けた。


「それで、犯人は一体誰なんですか?分かっているのなら、こんな所でのんびりしていても良いんですか?」と敦は直ぐにでも行動を起こそうとするように云った。


私はそれを聞き、ちらりと腕時計を見た。


(あと......四十分くらいかな......)とそう思いながら、私は時計から視線を外し、顔を戻した。


「まだ、その時ではないのでね」


敦の様子とは相反するように、私は落ち着きながらそう答えた。


「その時って......」


敦は納得のいかないような声を出した。


確かに、私だけ真実を知っているのは申し訳ないような気も徐々にしてきた。


「わかりました。お二人にはちゃんと説明しておかなければいけませんね。これから起きる事を......」


私は少し間を開けると、再び口を開いた。

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作者名:トキハル | 作成日時:2019年11月17日 14時

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