JSBGirlはGENEに夢中 3rd

すべて話す時 ページ6

午後6時


中目黒駅につくと岩ちゃんが既に待っていた


『ごめんね、待たせた？』


岩「いや、俺も今来たとこ」


『珍しいね、岩ちゃんが時間通りに来るとか(笑)』


岩「はぁ？俺だってちゃんとするときはちゃんとすんの」


いつものように笑ってる岩ちゃんだったが、その顔はどこか真剣だった


その時私は思った


全て話す時が来たのかなって


岩ちゃんに案内されたのはメンバーでもよく行く居酒屋だった


個室も完備していて、居酒屋にいながらもプライベートなスペースもあり、よくLDHの打ち上げても使われる


『予約してくれてたんだ？ありがと』


岩「うん、


…A、ちょっといい？座って」


いずれは来るとわかっていた言葉なのに、動揺してしまう


私は素直に岩ちゃんの向かい側に座った


岩「もう俺ら結成から6年目になるけどさ


こーやって2人で飯食うのは初めてだな(笑)」


『う、うん(笑)


メンバーとかでしか行った事ないからね』


岩「まあ2人きりなんだしさ


…いろいろ、話したい事あんだよね」


2人しかいないのに、LIVE前のような緊張感が漂う


私の心臓の音まで部屋中に響きそうだ


でも


全て打ち明けてもいいと思う自分もいた


この人になら、このメンバーになら


いずれ知られるものならば、いっそのこと今


でも幻滅されるだろうか


私の事を話したあと岩ちゃんはどんな顔をするのかな？


想像するだけで胸がきつくなった


すると岩ちゃんは優しく微笑んだ


岩「A、


全部受け止めるから」


『………


岩ちゃん


昔話でも、しよっか』

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