JSBGirlはGENEに夢中 3rd

隣合う感情 ページ3

岩田side


Aと飯に行く約束をしたあと、俺は一人で楽屋に向かった


Aは、まだ風に当たるからと言ってそのまま屋上に残った


Aは昔から何もかも1人で溜め込んで、それをどこに発散すればいいかわからない状態だった


今日のAは特に今にも崩れそうで、俺もたまらず声をかけた


メンバーの前でも、GENEの前でも、


ましてや人前で彼女は涙を見せたことは一度もなかった


いつも気丈に笑っていて知らない間にポツリといなくなってしまう


どうしてもAの心の底に触れてみたい


だからAを飯に誘った


でも、触れて欲しいのは俺だけじゃない


本当はこんな選択間違ってると思った、へたをしたらAの信頼を全て失ってしまう


それでも俺はAの闇をみんなで抱えたいと思った


"EXILE TRIBE様"と書かれた楽屋のドアの前で深呼吸をして、ゆっくりと扉を開けた


ｶﾞﾁｬｯ


隆「あれ？岩ちゃんどこ行ってたの？」


臣「遅かったからお前の分の差し入れ食ったぞ」


岩「あ、全然大丈夫っすよ(笑)


俺甘いもの食えないんで」


健「そうやったっけか？


というか岩ちゃんA知らへん？


もうかれこれ30分くらいおらんねやけど」


岩「…あの、


Aの事で話があるんっすけど」


深刻な俺の声に、騒がしかった楽屋が一瞬にして静まり返った


人「なんだ？なんかあったのか」





岩「最後まで聞いてくださいね」

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