JSBGirlはGENEに夢中 3rd

奥の奥 ページ11

『三代目への加入が決まったときも、何一つ状況は変わらなかった


逆にもっとひどくなったかな


LIVEが終わったら毎回フリスビーを回収しに行って、わからないようにそのままゴミ集積所に持っていった


毎日毎日罵倒されて、ファンレターに殺害予告とか、カッターが入ってるのなんて当たり前だった


それでも私は泣かなかった


泣いたら全部負けるって、そうやって思ってたから


そしたらある日、異変が起こった


2012年くらい、まだまだ止まらない反感の波に追われすぎて、声が出なくなった


メンバーには心配かけたくなくて、私はそのままロサンゼルスに帰った


みんなにはその時家族のことって言ってたけど、本当はあの時声が出なかった


1週間もすれば声も出るようになって、私は日本に帰国した


その時羽田空港に、たくさん…


本当にたくさんのファンの人がいた


みんな口を揃えて、Aおかえりって言ってくれた


わかんないけどそれが嬉しくて、たまらなくなってお客さんにハグしちゃった(笑)


それから、私に対する誹謗中傷はほとんどなくなった


それは、HIROさんのあの会見があったから


今でも厳しい言葉はたくさんあるけど、それよりも応援してくれるファンの人がたくさんいる


サインを書くと泣いて喜んでくれる人がいる


もう一人で自分のフリスビーを捨てに行くこともなくなったし、LIVE中に罵倒されることもなくなった


今の状況に、私は本当に幸せを感じてる


…でも


時々自分がわからなくなる


ここにいていいのかなって、本当に自分は必要かなって


だから寂しくなった時は屋上に行くようにしてた


…面倒くさいよね(笑)


ごめんね、こんな私見せて


ホントはみんなの前では笑顔でいるって、そうやって…決めてた…のに…っ』


今まで6年間、私の中にしまっておいたものが一気に溢れだした


すると岩ちゃんはおもむろに立ち上がって、私のそばに座った

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