【6】 ページ8
近づいては離れて。
このままジョンウンさんと物理的な距離を保って、
新しい事に気をそらせることにほっとしている。
それは彼にとってもそうであって欲しい。
いつものように決定的な何かはないまま、きっとこの電話は切れる。
そのほうが色々、お互いにとっていいはず。
「あの、」
「ん？」
「キュヒョンがチャンミンを紹介してくれるって…明日食事に行きます」
とっさに、世間話にしては面白くないチョイス。
キュヒョンから、またキュヒョン発信じゃなくてもどこからか
食事に行ったと、誰とでもそういうことをするって思われたくなかった。
「………うん、それで」
ほんの刹那、あたまをめぐらせながら
手のひらからじわっと冷たい汗が滲む。
「……早めに会わせようって取り持ってくれるみたいです」
「それって、来ないかって誘ってくれてるの。
それとも俺がどう思うか試してる？」
なんの魔が差したって言うんだろう。
やっぱり私、周りに思われているほど
本当は器用でも真面目でもない
「報告です。ただの」
「……俺は、試されてるって思いたいんだけど？」
「…何も言わず、これ以上聞かないでください」
「何にも思われてないところから、すごい進歩じゃない？
やばい、……俺浮かれてる」
「ジョンウンさん、お願い…」
分かってる、この人はデリカシーがあって冷やかしたりつけ込んだりもしないってこと。
「いいよ、狭ーくなってた心に余裕ができた(笑)食事楽しんで」
また、ゆっくり二人で話そう。
避けても無駄だよ。
ジョンウンさんは機嫌良さそうに付け加えて
避けているまではいかないものの、
実際に二人きりにならないようにしていたことに図星の私は
何も言い返せないまま、電話は切れた。
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みぃ(プロフ) - ドキドキしながらお話読ませていただいてます^^めっちゃ情景が浮かびます★続きも楽しみにしていますー^^ (2020年7月13日 7時) (
レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
フェデリカ(プロフ) - アキナさん» ありがとうございます！！嬉しいです。2ヶ月も空いてしまっているのに、温かいコメント本当にありがとうございます！！昨日ちょうど4章の一話目を書き始めたので、今週からアップできればと思っています(^^)また遊びに来てください、お待ちしていますー！☆ (2020年6月22日 16時) (レス) id: bd4e4c346d (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - こんばんは ひっそりとファンで読ませて頂いております。お忙しいことと思いますが、更新楽しみにしております☆ (2020年6月21日 22時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
フェデリカ(プロフ) - お変わりないようで安心しました！コロナで楽しみが少なく暇しております(笑)フィクションではHappyにイェソンさんも読者さんもめためたに幸せにしたい…！兄さんのひたむきなSNS更新が私も励みになっています。manmaruuさんも安全第一でお過ごしくださいねー！ (2020年4月3日 14時) (レス) id: 31c6de7297 (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんばんは！一話読む毎に本当に心が満たされて、フェデリカさんのおかげで免疫が上がっていると自信を持って言えます！！本編も深いお話もどちらも幸せな気持ちが湧き上がり大大大好きです(#^.^#)お忙しい中更新してくだり心より感謝しておりますー！！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 80fab98ded (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェデリカ | 作成日時：2019年7月15日 17時
