Laboratory【1】 ページ41
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食材、特に野菜を細かく切り刻む作業は心が落ち着く。
スローな音楽を流して、使い慣れた包丁を使って
大きな塊がテンポ良く、小気味いい音とともに形を変えていくから。
「天気も、いいな」
窓の外を見れば、一日が高いところから西に傾こうとしている。
空腹のときのほうがやっぱり美味しく作れるな、なんて今から仕込むボロネーゼはいつも以上に美味しく出来上がる予感がしている。
日常を取り戻した、そんな気持ち。
東方神起と過ごした4ヶ月は
チームで動いて、みんな優秀な人ばかりだったし刺激的で、
予想しないイレギュラーなことに対応することも少なくはなかったけれど
自分にはもったいないぐらいのチャンスと待遇で好きにさせてもらった。
体は昔から丈夫なほうだから熱も出ないし倒れもしなかった。
それでもソウルで借りたままにしていた賃貸に帰ってきた最初の2日は泥のように眠った。
自分のベッドで寝てみて、ああ思っていたより疲れてたんだなぁって他人事みたいに感じたりして。
3日目からは朝からスーパーや輸入食品の店に買いまわったり
新しいレシピの試作を始めていて
休みなのに仕事するなよって
じっとできない自分の性分をジョンウンさんには笑われている。
" 今日、ごはん一緒に食べよう "
ソウルに戻ってきたら少なくなると思っていた連絡はむしろ前より増して
甲斐甲斐しく、マメに届くようになった。
ジョンウンさん曰く
私が近距離恋愛に戻って素っ気ない、らしい。
「……もしもし？」
「なんだよ、玉ねぎ炒めはじめたから難しいかもって」
「時間かかるものを作り始めちゃって。遅めでもいいですか？」
「……来週から日本でツアーだよ？」
昨日も会いましたよね？と言いかけた。弟とオンマもいて二人きりじゃなかったからと言い返されるのが目に見えているから。
「何、作ってるの？」
「ミートソースです。ラザニア、好きですか？」
「好き……はぁ、僕が行く。行ってもいい？」
「もちろん。…ごめんなさい」
「ちょっと、本当覚悟してて」
20時ぐらいに行くと言い残して、
何を覚悟すればいいのか分からないまま最後まで作業を仕上げた。
あまり掃除する部分がない部屋の床だけ掃除機をかけ終わった頃に予告どおりジョンウンさんは、数枚の紙を握りしめてやってきた。
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みぃ(プロフ) - ドキドキしながらお話読ませていただいてます^^めっちゃ情景が浮かびます★続きも楽しみにしていますー^^ (2020年7月13日 7時) (
レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
フェデリカ(プロフ) - アキナさん» ありがとうございます！！嬉しいです。2ヶ月も空いてしまっているのに、温かいコメント本当にありがとうございます！！昨日ちょうど4章の一話目を書き始めたので、今週からアップできればと思っています(^^)また遊びに来てください、お待ちしていますー！☆ (2020年6月22日 16時) (レス) id: bd4e4c346d (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - こんばんは ひっそりとファンで読ませて頂いております。お忙しいことと思いますが、更新楽しみにしております☆ (2020年6月21日 22時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
フェデリカ(プロフ) - お変わりないようで安心しました！コロナで楽しみが少なく暇しております(笑)フィクションではHappyにイェソンさんも読者さんもめためたに幸せにしたい…！兄さんのひたむきなSNS更新が私も励みになっています。manmaruuさんも安全第一でお過ごしくださいねー！ (2020年4月3日 14時) (レス) id: 31c6de7297 (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんばんは！一話読む毎に本当に心が満たされて、フェデリカさんのおかげで免疫が上がっていると自信を持って言えます！！本編も深いお話もどちらも幸せな気持ちが湧き上がり大大大好きです(#^.^#)お忙しい中更新してくだり心より感謝しておりますー！！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 80fab98ded (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェデリカ | 作成日時：2019年7月15日 17時
