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一体何が良くて来てるやらって演奏中思ったが、途中で判った。先輩のMCがスンゲーおもっしろい。先輩の下らん話にドッと会場が沸く。
“へぇ〜。そんなこともあるんだ”
感心の俺にBのヤツがつまらなそうに、
「噺家にでもなればいいんだよ。糞みたいにヘタクソなくせに。」
「でも、ギャラも入るしよかったじゃないですか。」
「だから今まで付き合って来たんだけど、もう限界。ちゃんと出来るヤツとやりてーよ。」
俺とBがぼそぼそ話してたら先輩が来た。Bの言葉にムカついて、
「オメーだってたいした腕ネーじゃん。」
「オメーよりましだよ。」
「んだと！！」
掴み合う。
「俺目当てで客来てんだよ！ だいたいオメー何人連れてきたんだよ。俺が必死で集客してんじゃねーか。金返せや！」
「ふざけんな！」
ケンカ。
ニノ、あきれる。
下らなすぎてガッカリ。
LIVE HOUSEに出てるヒト達って、一種特別っていうか、カッコイイっていうか・・・。なんていうか、もっと、凄いヒト達って思ってたのに。それとも、こんなのこのヒト達だけ？
ニノ、言い合いケンカの二人から離れる。コーユーことには巻き込まれたくない。
「お疲れさまっす・・・
そっと声かけて一人出てく。
あ〜〜やれやれ。
集客か。
金かー。
何が目的か、何が手段か、判んなくなっちゃうよ。
くだらない場面に接触してしまったが面白かった！
色々発見した。
ステージ上からってホントにケッコー見えるんだな。客の顔。智が前言ってたっけ。いつも見に来てる俺をいつも見つけてたって。ホントなんだな。それにーー
ギャラ！
金入った！
時給のバイトとは違う。
腕で勝ち取る収入！
「なんかいいぜ！」
どこにでもいける、なんにでもなれる、誰かが自分を待っている！
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作者名：ランプ
| 作成日時：2015年1月29日 9時
