勝負の唄 4 / A all the members (ページ25)

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ラーメンの汁飛ばしながら先輩、

「やっぱ、オレ、スリーピースがいい。カッコいいじゃん。だから、今メン募中。もちろんオレと“音楽性”あうヤツで。」

「そうなんですか。」

「お前とはやっぱ、“音楽性” ？ “感性” ？ってやつ？やっぱオレとは違うな。今日初めてお前のオリジナル聞いたけど。」

「どう・・・でした？」

ニノ、こんな先輩だけど、他人からの批評、初めて仰ぐ。なんだか、緊張。

「よかったぜ！オレとはだいぶ違うけどな。」

ニノ、この先輩の評価、当てになるかサッパリ不明だが、とりあえずホッとする。

「オレと組めばもっといい感じじゃん。ま、でも、“音楽性が違うから” な！残念だぜ。」

「いい人決まればいいですね。」

「これがなかなか決まらねーの。何人か面接したけどさ。」

先輩と “音楽性” が合うヤツって居るのかな？と思ったがトーゼン黙ってる。

「今日の助っ人さん達なんかどうなんですか？」

先輩、チッチッチって、指振りながら、

「アイツらはだめだよー。だってオレより上手いじゃん。」

「はぁ？」

「オレがリーダーになるんだから。オレより上手なヤツは入れてやんないの！！」

言いながらズズーーーっと、勢い良くラーメン掻き込む。

この先輩と“音楽性”が合い、かつ、この先輩より下手なヤツ・・・・。

ハードル高け～な～・・・

ってか、低いのか？

ま、

いいや！

ラーメンに挑む。