ラーメン 1 ページ11
バイトは相変わらず続けながらも一つの目標が出来て張り合いが出て来た。
しかし、
生活のためにバイト→練習時間なくなる→あせり、時間作る→金が無くなる→バイト増やす→最初に戻る
ナーンていうループまわってるうちどんどん年食っちゃうんだよな。
大丈夫かな。
俺。
一人でっつったって、腕も、人脈も、集客も、なーんのアテもナシ。
大丈夫かね？
俺。
う〜〜ん。
とにかくやるしかねーや。
カードを貯めよう。
曲だったり、腕だったり、販売品だったり。
自分の持ち札を増やそう。
頑張れよ。
オレ！
・
「あ、智くん帰ってる！ 良かったー」
「ラッキー。お邪魔しま〜す。」
Jプロから帰るその脚で大野家帰る櫻井について相葉も来た。
奥の応接間へドカドカ入ってく。
ソファーに寝そべってる安定の姿の大野。
「おかえりー。」
「あ、起きてたんだ。」
「おじゃまします・・・
相葉の声にムクリと起き上がる大野。寝癖がついてクシャクシャの髪。
「相葉ちゃん来たんだ。」
「ねーねー、おおちゃん、Jプロって知ってる？」
「Jプロ？」
「今日行ったんだけどね・・・
相葉がソファーの側に座り込んで大野に息せき切って本日の話を始めた。身振り手振りでワーワー言ってる。大野、ソファーにあぐらかいてうん、うん、って聞いてる。それ遠目に微笑ましく見つめながらお茶入れにいく翔。(コレくらいは俺にだってできるのでっ)
「・・・・でね、まつもとじゅんってヒトと会ってさ・・・・
そっちの話にとんだ。へぇ〜、とか、そーなんだー、とか、聞こえてくる。
お茶もって翔も合流。温かい紅茶。手を伸ばし美味しそうにすする智。熱いカップにおっかなびっくりふうふう言いながら口とんがらかして。リスみたい。な〜んだか、所々カワイイなぁ〜、なんて見とれる翔。
「大ちゃんってゲーノー事務所に入ってんの？」
「ううん。」
「え？ だって。ゲーノージンじゃん。ゲーノージンはみんなゲーノー事務所ってとこに入るんじゃないの？」
「う〜〜ん。判んないけど。俺は今は浅田さんとこ一本だし。」
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作者名：ランプ
| 作成日時：2015年1月29日 9時
